「子育てに必要な体力を考えると、どうせ産む予定なら早く妊娠したい」
という人もいれば、
「結婚してしばらくは、二人だけの生活を楽しみたい」
というカップルもいます。
しかし日本ではいまだに結婚式の席で、
「お二人には、一日も早く可愛い赤ちゃんを見せてほしいものです」
などと参列者のスピーチの中で、暗に妊活を促される習慣があります。
この記事では、結婚してすぐ子供が授かった場合に後悔したことや、メリットを紹介します。
また、逆に40代などの高齢で初産を考える場合の妊娠できる確率などをまとめた、以下の記事もおすすめです。
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結婚後すぐに妊娠して後悔したこととは
子供は授かりものです。
不妊に悩むカップルも多い中で、結婚してすぐ妊娠するということは、とても幸せなことかもしれません。
しかしその反面、
「結婚したばかりで、相手と協力して子育てしていけるか心配」
「老後や教育資金、マイホームなど、将来の見通しが立っていなくて不安」
など、
「妊娠する時期について、もっと慎重に考えるべきだった」
といった後悔の声もあります。
夫婦二人での新婚生活をもう少し楽しみたかった
すぐに妊娠したカップルの中には、
「子供ができて、二人で話したりする時間的な余裕が全くなくなった」
「もっと大人だけで行けるお店に行ったり、妊娠は夫婦二人だけの生活を楽しんでからでもよかった」
といった、新婚生活への後悔が大きいようです。
- 新婚時代に旅行など、やり残したという思いが強い
- まだ夫婦としての絆が出来ていないのに、子育てに追われてさらに会話がなくなってしまう
- 結婚して新居での生活と子育てとの同時進行で、新居や地域に慣れていかないといけない
相手の親族との人間関係もまだ築けていないので、夫の両親が近くに住んでいたとしても
「子育ての援助を頼みたくても気を使う」
という面もあります。
子育てをする前にお金を貯めておきたかった
これは男女の子育て願望について調査(平成20年と27年を比較)したもので、そもそも男性では子育てする願望がない人が7年間で2倍以上になっています。
20代で妊娠するよりも、30代で妊娠・出産した方が、貯金があったり安定した収入があり、子育てする環境が整っている場合があります。
抱っこしたり夜泣きで寝不足になったりと、育児には体力が必要ですが、経済的な余裕があればそれを補うことができます。
- ベビーシッターを雇ったり託児所に入れたり、体力のなさを経済力でカバーできる
- 子供の習い事など教育に力を入れたい場合、経済力があると精神的にも余裕を持って見守ることができる
- 30代以降だと仕事が落ち着いてから子育てが始まるので、周りの理解や先輩ママからの知識などが豊富
「子育てに不安がある」と回答したママは、20代に一番多かったというデータもあります。
新婚のうちに産んだ方が後に楽だという意見もある
「子供産むのは早い方がいいよ」
せっかく結婚して新婚生活を楽しみたいのに、出産した友達や親戚、親から聞かされることが多いこの言葉。
「余計なお世話」と感じるかもしれませんが、子育てを経験した人ならではの根拠があるのかもしれません。
親に早く孫の顔を見せられる
親から「孫の顔を見るまでは死ねない」とプレッシャーをかけられることがあります。
もしくは新婚生活を楽しんでいたり、仕事を続けてたりすると彼の母親から「子供はいつ頃考えているの?」など、ストレートに聞かれることがあるかもしれません。
こうした、お互いの親から「孫を早く!」と急かされて圧力を感じることを、最近のカップルは「孫プレッシャー」と呼んでいます。
- 「子供服やベビーカーのお下がりもたくさんあるからね」など、子育て環境はすでに整っていることを強調してくる
- 「〇〇ちゃんのところに子供が生まれたんだって」など、知人の息子・娘や幼馴染の出産をいちいち報告してくる
- 「早く子供を作った方が、身体も楽で…」など、出産が遅いことからくるデメリットを経験やテレビ、本で見た情報などから伝えてくる
- 「次は三人で会いに来てくれたら嬉しいです」など、自分ではなくパートナーにまで子作りを早くするよう圧力をかける
男性だけが仕事をしていて奥さんが安心して子育てができるような、終身雇用体制も崩れているので、結婚しても仕事を辞められない女性も多いです。
親世代からのこのような孫プレッシャーには、多くのカップルが苦しめられてしまいます。
動画は、「子供の頃親に言われていて、大人になって意味が分かったこと」を紹介したものです。
「子供を産むなら早く!」
今は理解できなくても、子育てを経験したからこそ、わかる事もあります。
子供が自立した時の親の年齢がまだ若い
結婚してすぐ子供ができると、「子供が成人しても自分がまだ若い」というメリットがあります。
30歳で結婚して50歳で成人させるのとでは、体力的にも差があるでしょう。
親が若いと、就職して自立した娘や息子と旅行やショッピングをゆっくり楽しめるかもしれません。
また、子供が幼児期でも、幼稚園や小学校の運動会で父兄の競争があると、「ママ(パパ)がぶっちぎりで早くて嬉しかった」という子供もいます。
- 単純に、親が若いというだけで嬉しい
- 早く子供を授かると、高齢出産よりも流産や障害が発生するリスクが少ない
- 親が若いので、身体を使った遊びを一緒にしたり、孫を遊びに連れて行ったり子供の育児に協力してあげられる
「兄弟を作ってあげたいのに、次の子がなかなか授からない」
「いつかは子供を」と考えているなら、「いつか」は早いに越したことはないかもしれませんね。
まとめ
結婚して1~4年の間が一番離婚が多く、結婚4年目にピークを迎え、その後徐々に下がっていくという傾向は、万国共通と言われています。
新婚で「夫婦の協力が不可欠な子育て」に突入し、衝突が絶えなくなるのも一つの原因かもしれません。
もしくは、一方は早く子供が欲しくて、もう一方は「まだ結婚生活を楽しみたい」と考え、すれ違いが起きてしまう時期なのかもしれません。
子供を考える時期についても、結婚前からよく話し合っておくと安心かもしれませんね。
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