混合育児に挑戦!知っておくべき粉ミルクと母乳のあげ方のコツ

妊娠&育児

 

母乳育児をしていると、与えている量がわかりにくく、ミルクを足したほうがいいのかどうか悩みますよね。

もちろん、母乳だけ与えていても、赤ちゃんの体重が順調に増えていれば、ミルクを足す必要はありません。

ただ、母乳だけでは授乳量が足りない場合やおっぱいトラブル、医師からの指導があった場合など、様々な理由で母乳と粉ミルクの両方を与える『混合育児』を実践するお母さんも少なくありません。

「混合育児」と一言で言っても、いずれは母乳もしくは粉ミルクのどちらかをメインに切り替えていきたいという希望があれば、与える際のコツや割合は異なってきます。

今回の記事では、混母乳をメインで育てたい場合と、完全ミルクに切り替えて行きたい場合それぞれのケースでの与え方のポイントをお話します。

 

 

母乳と粉ミルクの割合

 

混合育児とは

混合育児とは、赤ちゃんの育児方法の1つです。

赤ちゃんに必要な栄養は【母乳】【粉ミルク】で補うことができます。

そしてその育児方法には、母乳だけを与える「完全母乳育児(=完母)」粉ミルクだけを与える「ミルク育児(=完ミ)」、そして母乳と粉ミルクの両方を与える「混合育児」の3種類があります。

家庭環境やおっぱいの分泌量などにより、3種類のうちどのスタイルを選ぶかは、各家庭で異なります。

 

どちらをメインにするかがカギ

混合育児では、母乳とミルクの両方あげることになり、家庭によってその割合ややり方は様々です。

母乳が出やすい・出にくいなど、お母さんの体調や体質が関わったり、ライフスタイルもそれぞれ違うため、どのように授乳していくのかお母さん自身が判断していく必要があります。

また、混合育児の「母乳:ミルク」の割合については、後々【母乳メイン】と【ミルクメイン】のどちらにしていきたいかを踏まえ、決定していくことをお勧めします。

ただやはり、お母さんの体調や赤ちゃんの成長によってもその割合は常に変化するもので、正解はありません。

様子をみながら、日々調節するようにしてくださいね。


出典:平成27年度乳幼児栄養調査①授乳:母乳とミルクどっちが多い?

 

 

母乳をメインで育てていきたい場合

◆母乳育児のメリット

母乳には、赤ちゃんの成長に必要な栄養や免疫成分がバランスよく含まれています。

母乳を飲むことで、赤ちゃんの発育が促され、多くの急性・慢性疾患やアレルギーのリスクが低下することがわかっています。

お母さんにとっても、産後の子宮の回復を早めたり、ミルクを作る手間や費用が省けるという利点があります。

このように母乳育児にはメリットが多いため、混合育児の場合でも、「なるべく母乳をメインで育てたい!」「後々は完母に切り替えたい」と希望するお母さんは少なくありません。

 

ミルクの前に母乳をあげよう

母乳メインで子どもを育てていきたい場合、次のことを意識して実践してみてください。

それば、必ず【母乳→ミルク】の順番で与えるということです。

特に生まれて間もない赤ちゃんの時期は、筋肉が未発達でおっぱいを飲むことが下手な上、お母さんのおっぱいの分泌量も安定せず少ないことがよくあります。

おっぱいは赤ちゃんに吸ってもらうことで、よく母乳が出るようになりますし、赤ちゃんも練習を重ねることで徐々に飲み方が上手になり、一度にたくさんの母乳を飲めるようになっていくものです。

赤ちゃんがよく泣くからといって、母乳不足だとは限りません。

おしっこが1日6回以上出ているか?、順調に体重増加をしているか?などをこまめに確認し、母乳が足りない場合にだけミルクを足すようにしましょう。

完母に移行したい場合は、授乳リズムが整ってきた頃から少しずつ足すミルクの量を減らしていく事がポイントです。

 

なるべく頻回授乳を心がける

母乳はミルクと違い消化が早いため、時間や量を気にせず赤ちゃんが欲しがるときに欲しがる分だけ与えることができます。

先にも述べたとおり、赤ちゃんが吸えば吸うほど*乳腺(にゅうせん)が刺激され母乳の分泌が促進されるので、左右の乳頭を十分に吸わせ、頻回授乳を心がけましょう。

あくまで目安ですが、最低でも1日10回は赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらうことで、分泌量が増えていくといわれています。

吸わせ方の工夫や搾乳などをして、母乳の出が良くなるように毎日コツコツ続けていきましょう。

 

*乳腺・・・乳房の中にあり、母乳を分泌する器官

 

 

完全に粉ミルクに切り替えたい場合

◆ミルク育児のメリット

ミルクは母乳に比べて哺乳瓶で与えるため、赤ちゃんが飲んだ量がわかりやすく、過不足を把握できるので安心です。

また、お母さん以外の誰でもあげることができ場所も選ばないので、お母さんの負担が減り、外出もしやすくなります。

そして最大のメリットとしては、ビタミンK』が豊富だということでしょう。

母乳にはビタミンKがあまり含まれておらず、別途補給をしない限り、*ビタミンK欠乏性出血症(びたみんKけつぼうせいしゅっけつしょう)になってしまう赤ちゃんもいるほどです。

しかし粉ミルクにはビタミンKの含有量も十分であるため、その心配がありません。

また、「母乳をあげずにミルクだけで育てて大丈夫なの?」と不安に思うかもしれませんが、育児用粉ミルクは牛乳を元に作っているものの、母乳とほぼ変わらない成分を持っています。

母乳の出が悪い、どうしても仕事復帰をしないといけない…などと様々な理由で完ミへ移行する事が出てくるかもしれません。

母乳育児ができないと赤ちゃんの成長に支障が出るのではないかと心配するお母さんも多くいますが、赤ちゃんはその心配をよそにミルクだけでもすくすく成長してくれますよ。

 

*ビタミンK欠乏性出血症・・・ビタミンKが不足し、生後1ヶ月頃に突然頭蓋内で出血をすることがある

 

徐々にミルクの量を増やす

今後完ミに切り替えたい場合は、まずはミルクをベースにして、足りないときだけ母乳を足していくやり方がおすすめです。

徐々にミルクの量を増やし、与える母乳を少しずつ減らすことで、自然に母乳の分泌が減少していき、乳腺炎などのトラブルを防止できます。

ただし、ミルクは母乳に比べカロリーが高いため、欲しがるだけ与えてしまうと、体重が増えすぎてしまうことがあります。

ミルクを与える時は赤ちゃんの体重や月齢に応じた容量を守り、こまめに体重を計るなどして体重の変化に注意しておいてください。

 

 

母乳はスキンシップ程度と考える

赤ちゃんはお母さんに密着することで、スキンシップをとることができ、安心感が得られます。

特に*新生児の頃は、心地よかったお母さんのお腹から広い世界に出てきた事で、ただでさえ不安だらけです。

いきなり赤ちゃんから母乳やおっぱいを取り上げてしまうと、精神が不安定になってしまう可能性もあるので、赤ちゃんが低月齢のうちは無理をせず母乳をあたえてあげましょう。

3ヶ月・4ヶ月と赤ちゃんの月齢が上がるにつれ、母乳はスキンシップ程度と捉え、赤ちゃんの様子をみながら段階的に乳離れを進めることをおすすめします。

 

*新生児・・・生後28日未満までの赤ちゃん

 

まとめ

すべてのお母さんが潤沢に母乳が出るとも限りませんし、早期仕事復帰など家庭環境によりミルク育児を選択することもあります。

完母・完ミ・混合、どの育児が正解でどれが不正解ということはありませんし、それぞれにメリットとデメリットがあります。

母乳の出具合や家庭の環境に合わせて、自分と赤ちゃんに合う育児スタイルを焦らず見つけていってください。