赤ちゃん母乳を吐く原因とは?吐き戻しの防ぎ方と注意すべき吐き方

妊娠&育児

母乳をあげたら、噴水みたいに吐いてしまうことがあるけど、これって何かの病気?与え方に問題があるの?

 

授乳のたびに吐いてしまうと、どこか具合が悪いのかと心配になりますよね。

  • 赤ちゃんが母乳を吐く原因
  • 吐き戻しを防ぐ方法
  • 注意した方がいい吐き方

ここでは、赤ちゃんが母乳を吐く原因や、吐き戻しの防ぎ方、要注意な吐き方について紹介します。

 

 

赤ちゃんが母乳を吐く原因

  • 授乳時に空気も一緒に飲んでいる
  • 満腹中枢が発達していないため
  • 消化器官が未発達で母乳逆流しやすい

ここでは、母乳を吐いてしまう原因を3つ紹介します。

 

授乳時に空気も一緒に飲んでいる

生まれて間もない赤ちゃんは、まだ上手におっぱいを飲むことができません。

母乳を飲んでいない時、寝ているときなどに赤ちゃんの口からタラ~っと、母乳やミルクが流れ出ることもありますね。

これは「溢乳(いつにゅう)」と呼ばれる、赤ちゃんの生理現象のような吐き方です。

身体の傾きの角度によって自然に母乳やミルクを吐き出す現象で、心配はいりません。

 

また、授乳が終わったとたんに「ブーッ」と吹き出すように吐いてしまうこともあります。

これはまだ母乳を上手に飲めず、空気も一緒に吸い込んでしまい、胃が気持ち悪くなることから起こります。

 

満腹中枢が発達していないため

赤ちゃんは生まれてすぐの頃は、満腹中枢が発達していません。

 

大人のようにお腹いっぱいになったから、そろそろ食べる(飲む)のをストップしようかな

という感覚がないということです。

 

生後4ヶ月くらいになると、満腹中枢が発達し、飲むのをやめたり途中で飲むのに集中しなくなる、遊び飲みも始まります。

 

ママが飲ませれば飲ませるだけ飲んでしまうので、お腹が許容量を超えると噴水のように母乳を吐いてしまうのです。

 

ただし母乳は飲んでから1時間程度で消化吸収することができます。

粉ミルクの場合は消化吸収まで約3時間かかるので、吐くだけではなく赤ちゃんの胃腸に負担をかけてしまいます。

 

母乳にも言えることですが、ママが飲ませる量をコントロールしてあげられるのが理想ですね。

 

消化器官が未発達で母乳逆流しやすい

生まれたばかりの赤ちゃんの胃の形は、アルファベットの「J」のような形で、とっくり状をしています。

出典:アカイク

特殊な胃の形をしていることで、赤ちゃんは大人より吐きやすくなります。

機嫌が悪い、下痢も伴っているなどの症状がなければ、病院でも「心配ない」と助言されることが多いでしょう。

 

 

大人の胃と赤ちゃんの胃
  • 大人…胃の入口が閉じているので、胃に入った飲食物が逆流したり、口から飛び出ていくことがない
  • 赤ちゃん…胃の形が真っすぐに近く、入り口の筋肉も弱く閉まっていないので、少しの刺激で胃の中にあるものが出てしまう

 

水風船にたとえると、きちんと栓をしていないと中の水が飛び出てしまいやすいのと同じです。

 

生後3か月くらいすると、胃の入口も閉じるようになってくるので、それまでは吐くのが多くても過度に気にしなくてよいかもしれませんね。

 

 

吐き戻しを防ぐ方法

  • 授乳後のゲップをしっかりとさせる
  • 寝かせる時は頭を少し上げる姿勢で
  • 飲ませ過ぎには注意すること

ここでは、母乳やミルクの吐き戻しを防ぐ方法を3つ紹介します。

 

授乳後のゲップをしっかりとさせる

授乳が終わった後ゲップをしっかり出させないと、お腹に空気が溜まったままで気持ち悪く、吐いてしまう原因になります。

新生児・赤ちゃんのげっぷの出し方!出ない時はどうする?

動画では、赤ちゃんのゲップのさせ方を紹介しています。

 

肩に担ぐ方法

  1. ママの肩に吐き戻した時用のタオルを乗せ、赤ちゃんのお尻を片手で抱える
  2. ママの肩の上に顔を乗せ、背中を下から上にさすってあげたり、とんとんと叩いてあげる

 

ひざに乗せる方法

  1. タオルやガーゼを赤ちゃんのアゴの下に敷き、赤ちゃんをママのひざに乗せる
  2. わきの下に片手の四本の指を通し、親指で赤ちゃんのアゴを支える
  3. もう片方の手で赤ちゃんの身体を少し前のめりにして、背中を下から上にゆっくりさすったりとんとん叩く

ただし授乳後にゲップをさせようとしても、出ないこともあります。

数分間さすってもゲップが出ない時は、すでにママが気付かないうちに出ている可能性もあります。

 

また、寝ている間に姿勢を変えた拍子に、ゲップやおならとして自然に出ることもあります。

心配な場合は、赤ちゃんの身体の下にタオルを丸めて敷いてあげ、身体全体を横に少し向けてあげます。

ゲップが出なくても、吐いた母乳で窒息する心配が少なくなるでしょう。

 

寝かせる時は頭を少し上げる姿勢で

赤ちゃんの胃袋は、胃と食道のつなぎめが真っすぐになっていて、吐き戻しやすい形状をしています。

そのため授乳後寝かしつける時、胃の内容物がそのまま食道に逆流しやすくなってしまいます。

 

授乳後は飲んだ母乳やミルクが戻ってこないように、少し頭をあげる姿勢をとらせてあげましょう。

 

吐き戻し防止のため、頭をあげる姿勢をとるのに使えるもの
  • ママの授乳クッション
  • 柔らかすぎて赤ちゃんの顔が沈み込まないぬいぐるみ
  • 丸めたバスタオル

 

授乳が終わってからゲップさせるだけではなく、授乳の途中でもこまめにゲップさせてあげると、寝かしつける時もスムーズになります。

 

また、寝かせるときに身体の右側を下にしてあげると、胃の構造上、消化をスムーズにすることができます。

胃が腸につながる道が身体の右側にあるため、吐き戻しも減るとされています。

 

飲ませ過ぎには注意すること

赤ちゃんは「もうお腹いっぱい」という感覚も未熟で、満腹を感じても上手に伝えることができません。

ママが飲ませ過ぎると、限度を知らない赤ちゃんは吐くまで飲んでしまいます。

飲ませ過ぎている意識がなくても、母乳がたくさん出ていて、短時間の授乳でもお腹の限度を超えてしまうことがあります。

赤ちゃんが授乳中にむせたり、「うー、うー」とうなったりする時、飲ませ過ぎている場合があります。

 

いきんだりする時もお腹が張っている可能性があるので、ママの方で母乳をあげる回数を減らしたり、コントロールしてあげましょう。

 

 

注意した方がいい吐き方

赤ちゃんが母乳やミルクを吐くとき、少し心配な吐き方をすることがあります。

  • 毎回噴水のように吐く
  • 発熱を伴う激しい嘔吐
  • 吐いた後にぐったりしたり意識がはっきりしない時

ここでは、注意した方がいい吐き方について紹介します。

 

毎回噴水のように吐く

授乳中や授乳後、毎回噴水のように勢いよく大量に吐くと、注意が必要です。

 

生後2週間~3か月頃くらいまでに激しく吐く病気としては、「肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)があります。

幽門とは、胃から十二指腸につながる部分のことです。

出典:Milly

肥厚性幽門狭窄症は、幽門の筋肉が先天性など何らかの原因で分厚くなり、門の内側が狭くなってしまう病気です。

 

  • 男の子に多くみられ、1000人に1人ほどの割合で発症すると言われている
  • 母乳やミルクを噴水のように吐いてしまい、数メートル先まで飛ぶこともある
  • 胃から十二指腸に水分が流れにくく、飲んだもののみ吐き、体重の増え方が悪くなることがある

 

病院で診断されると幽門の筋肉を広げる簡単な手術になり、5日ほどの入院で退院できます。

 

あまりに頻繁に勢いよく吐くときは、一度病院に相談した方が安心かもしれませんね。

 

発熱を伴う激しい嘔吐

母乳やミルクを激しく吐き、熱もある時は食中毒も疑われます。

 

食器や哺乳瓶などについた細菌が赤ちゃんのお腹に入り、激しい下痢も伴うことがあります。

食中毒の特徴
  • 発熱や嘔吐を伴う
  • 下痢や、悪化すると血便が出ることがある
  • 食後少しして具合が悪くなることもあれば、2~3日後に症状が出ることもある

 

下痢や嘔吐を繰り返すと、脱水症状になるおそれも出てきます。

塩分や糖分が含まれる飲み物を、少量ずつ飲ませてあげましょう。

食中毒の予防法
  • 離乳食はよく火を通す
  • ミルクは一度煮沸し、80度ほどのお湯を使って作る
  • 生野菜、調理器具は良く洗う

 

発熱するということは、赤ちゃんの身体の中で細胞が細菌と戦っている証拠です。

いつ頃から何度あったか、朝からの嘔吐回数などをメモし、病院を受診してみましょう。

 

吐いた後にぐったりしたり意識がはっきりしない時

赤ちゃんが吐いてしまっても、すぐにまた母乳やミルクを飲んでくれれば心配ありません。

しかし吐いた後ぐったりしたり、意識がもうろうとしているときは、急いで病院に連れて行ってあげましょう。

 

嘔吐を繰り返した時、一番怖いのは脱水症状です。

吐いているのにお茶や水などの水分を飲んでくれない場合、身体の小さな赤ちゃんは脱水症状が進みやすくなります。

 

他にも嘔吐と共に以下のような症状がみられると、慎重に様子を見る必要があります。

  • 下痢をしていて止まらない
  • 発熱していて、顔色も悪い
  • 機嫌が悪く、いつものようにあやしても泣き止まない
  • ぼんやりしていて声かけなどに反応しない

 

頭を強く打ってしまったことで何度も吐いてしまう「頭蓋内出血(ずがいないしゅっけつ)」のおそれもあります。

 

母乳を繰り返し吐いてしまうときは、以下のメモをとり受診しましょう。

嘔吐が気になる時に受診する際のチェック項目
  • いつから、どんな吐き方を、何度しているか
  • 吐いた内容はどんなものか(液体のみ、固形も交じっている)
  • 吐く以外の症状はあるか(発熱や下痢など)

 

吐いた後は背中をさすってあげたり、顔を横に向けて窒息しないように注意してあげましょう。

 

まとめ

赤ちゃんが母乳やミルクを吐いてしまう時、大人とは違う吐き方だったりしてびっくりしますよね。

大量にゴボゴボと吐いたり、噴水のように飲んだものが出るのは、赤ちゃん特有の症状とも言えます。

病気が心配な場合もありますが、そもそも赤ちゃんは消化器官が未発達で吐きやすいです。

 

ゲップをさせたり授乳量を見直したりして、落ち着いて様子を見てあげられると良いですね。

 

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この記事を書いた人
Noraja

1児の母。
ノラ猫が増えないように、捕獲や不妊去勢手術をする『地域猫活動』に興味あり。
趣味は絵や文章を書くこと、景色を眺める事、人の話を聞くこと。

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