万一の場合を考えると、妊娠中は一人で運転するのは避けたいものですよね。
しかし仕事や買い物など、車が必要な生活だと急に運転を控えるわけにもいきません。
- 妊婦が車の運転をするときに注意すること
- やむを得ず運転する際に持っていた方がいい物リスト
ここでは、妊娠中に運転する際に注意したいことや、万一に備えて持っておいた方が良い物をまとめました。
妊婦が車の運転をするときに注意すること
しかし普段より疲れやすかったり、お腹が張ったりしやすく、運転には注意が必要です。
- 体調がすぐれない時は運転を避ける
- 長時間運転する際にはこまめに休憩をとり同じ姿勢をとらない
- 陣痛や破水があったらすぐに病院に連絡できるようにしておく
ここでは、妊婦さんが運転する時に注意したいことを3つ挙げてみました。
体調がすぐれない時は運転を避ける
妊娠中に限らず、体調がすぐれない時の運転は危険です。
他にも普段よりも状況を判断しにくくなるので、以下のような体調、気持ちの時は運転を避けましょう。
- 眠気を感じるとき
…眠くなったら安全な場所に車を停めて、5分間ほど目をつぶるだけでもリフレッシュになります。 - イライラしていたり、注意散漫な時
…判断力が鈍くなりがちなので最初から一人で運転せず、家族に運転を頼む、同乗をお願いするなどしましょう。 - 妊娠高血圧症や貧血と言われているとき
…運転中に突然のめまいや、吐き気、頭痛に襲われるおそれがあります。
時間に余裕を持って渋滞を避けたり、職場に連絡するなどしておきましょう。

ただでさえ妊娠してから時短勤務にしてもらったり、職場に迷惑をかけてる。「体調不良で運転を休憩するので、出勤が遅れる」とかとても言えない…。
などと遠慮するのは禁物です。
お腹の中の赤ちゃんの命より、仕事に間に合うことの方が大事だとは考えられません。
周囲も何かあることのほうが余程気を使うので、体調不良の時は運転を無理せず、遅れても電車で行くなど大事をとりましょう。
長時間運転する際にはこまめに休憩をとり同じ姿勢をとらない

妊娠中は遠方への買い物や長時間の運転は避ける方が無難です。
また、座席の座り方やシートベルトのつけ方にも注意したいものです。
- 座席に深く腰掛けて座る
- 急ブレーキをかける際にお腹がハンドルにつかえないよう、座席位置を前の方にする
…ブレーキペダルを深く踏み込んだ姿勢で、ひざが自然に曲がる位置まで調整するのが理想です。 - 背もたれに背中をつけて、ハンドル操作ができるよう調整する
…背もたれに背中をまっすぐにつけてハンドルを握り、腕がピンと伸びきらない角度が理想です。 - 大きくなったお腹とハンドルがぶつからないよう、座席とハンドルの高さを調整する
…座布団などで座席とハンドルの間に余裕を持たせます。 - ヘッドレストの高さや角度を調整する
…衝突時にむち打ち症にならないよう、背もたれに背中をつけ、ヘッドレストの中心と耳の高さを合わせます。
安全な姿勢をとっていても、長時間の運転で同じ姿勢を取り続けるのはよくありません。
- 長びく運転による緊張でお腹が張ることがある
…車を停め、シートを倒して少し横になりましょう。 - 運転によるストレスで、出血が見られることがある
…病院に連絡しましょう。しばらく運転を休めば、出血が止まる場合があります。 - 長時間の運転がやむを得ない場合
…スケジュールに余裕を持ち、1時間に1回は運転を休むようにしましょう。
陣痛や破水があったらすぐに病院に連絡できるようにしておく
破水すると赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れ、羊水が身体の外に流れ出てしまいます。
羊水は、子宮の中を無菌状態に保ってくれる役割を持っています。
陣痛や破水があったら、病院に急いで向かうのではなく、車を安全な場所に停めてすぐに連絡しましょう。
その後救急車で病院に向かうか、家族に迎えに来てもらいタクシーで通院するかなど、状況に応じて病院が指示を出してくれます。

すぐに連絡ができるよう、運転席のポケットなどに病院の連絡先を書いたメモや、陣痛の間隔を記入できる用紙(病院から事前に渡されることが多いです)を携帯しておくと安心です。
やむを得ず運転する際に持っていた方がいい物リスト
臨月に入ってからはいつ何が起きても慌てないよう、車に乗る際に備えておくといい物があります。
- 健康保険証、母子手帳、病院の診察券
- すぐに連絡できるように携帯は忘れずに
- 破水対策のバスタオルや生理用ナプキン
ここでは、妊娠中の運転の際に備えておくと安心な物をまとめました。
健康保険証、母子手帳、病院の診察券
陣痛がきても、特に初産だと1時間~数時間以内に出産などはありません。


落ち着いて、10分おきなど痛みを感じた間隔を病院に伝えられるよう、メモを携帯しておくと便利です。
また、自分が運転して事故を起こさなくても、事故に巻き込まれる可能性もあります。
意識を失ったり自分で連絡ができない状態になっても、母子手帳や診察券などを携帯しておくと助かります。
母子手帳があると一目で妊娠中であることや、妊娠の今までの経過も搬送先の病院に伝わります。



車のステッカーは内閣府公認のマークなので、緊急時や高速を運転中にトイレに急ぎたい時などにも、身障者用駐車スペースに停車できて便利です。
事故が起きた際に、車を見て誰にでも「妊婦さんが乗っている」とわかるのも助かりますよね。
すぐに連絡できるように携帯は忘れずに
出先で体調不良になり自分で運転して帰れない時でも、携帯があれば家族や友人に迎えに来てもらえます。
ただし、いくら携帯を持っているからといって、遠方に行くのは禁物です。


出産が近づいてくると、病院まで30分~1時間程度の範囲内で、買い物やお出かけを楽しめると安心です。
破水対策のバスタオルや生理用ナプキン
大きなタオルを持ち歩くのは大変ですが、車に乗せておくくらいなら邪魔にはなりませんよね。
夜用の生理用ナプキンや、大人向けの大きな紙おむつ、破水用ナプキンも便利です。
母子の安全のためには、破水してから48時間以内に出産するのが理想とされています。
焦る必要はないですが、安全に運転や連絡できるよう準備は万全にするに越したことはないですね。
まとめ
日々の買い物に加え、産前産後の準備など、妊娠後はむしろ運転する機会が増えることもあります。


運転中に何か起きたらどうしよう…
とおびえて暮らすより、少し面倒ではあっても安心できる準備をしておくほうが気が楽になりますよ。
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