
乳児健診でそろそろ寝返りをする時期と言われたのに、うちの子は全然しようとする気配もない…。
赤ちゃんは月齢が進むにつれて、ずっと寝たままだった状態から動けるようになっていきます。
寝返りがうてると言われている時期なのにしないと、
「どこか悪いのかな」
などと心配になってしまいますよね。
- 赤ちゃんが寝返りしないときの練習方法
- 赤ちゃんが寝返りしない原因
- 寝返りしなくても焦らずに見守る
この記事では赤ちゃんがなかなか寝返りしない原因と、寝返りの練習方法、見守り方を紹介します。
赤ちゃんが寝返りしないときの練習方法
赤ちゃんが寝返りしないときは、ママやパパが練習させてあげることができます。
- 赤ちゃんが横向きになったら手で優しく押してあげる
- 寝返り後に下になっている腕をそっと抜く
- 無理に練習させなくても問題はない
ここでは、赤ちゃんが上手に寝返りできるようにお手伝いする方法を解説します。
赤ちゃんが横向きになったら手で優しく押してあげる
赤ちゃんは寝返りを打てなくても、軽く横向きになることがあります。
大人の寝返りは、上半身をひねってから下半身を回転させます。
一方赤ちゃんの寝返りは、以下のように下半身から上半身の順で行われます。
赤ちゃんの機嫌が良いようなら、以下の要領で寝返りの練習をさせてあげましょう。
- 赤ちゃんがうつ伏せなら、腰を軽く左右に揺らしてあげる
- 横向きまたは斜めになったら、手で優しく背中を押してあげて左右どちらかに上半身を回転させる
- 足を上手に自分で交差させられないようなら、軽く上に持ち上げる
無理に強く押したりせず、赤ちゃんの動こうとする力をサポートしてあげる意識でやってみましょう。
寝返り後に下になっている腕をそっと抜く
寝返りを助けてあげたら、赤ちゃんの身体の下になっているママの腕をそっと抜きます。

サポートを続けているうちに、赤ちゃんも寝返りのコツがだんだんわかってくるでしょう。
右に寝返りを手伝ったなら今度は左、とバランスよく練習すると、赤ちゃんの身体感覚も整い、バランスよく発達が促されます。
注意したいのは、赤ちゃんが嫌がっているのに無理に練習を強いることです。
- 頭や腕、足を無理な方向に曲げない
- 足や腕を強く左右に引っ張らない
- 機嫌が悪かったり嫌がっているのに、無理に寝返りさせようとしない
多くは生後5~6カ月で始まりますが、早い子では生後4か月、遅いと生後9~10か月でもまだという子もいます。
個人差も大きいので、無理にできるように強く誘導せず、優しく見守ってあげましょう。
無理に練習させなくても問題はない


周りの同じ月齢の子達はもう寝返りしてるみたいだし、うちも練習を頑張らないと!
と焦って、無理に寝返りの練習をしなくても、問題はありません。
人間は頭から足に向けて、順に発達していきます。
- 生後3か月…首が座る
- 生後5~6カ月…胴体や腰回りの筋力が発達し、寝返りが始まる
その後ハイハイやお座り、つかまり立ちが始まりますが、全ての赤ちゃんがこの順番でできるようになるわけではありません。


生後10か月になっても寝返りせず、ハイハイやつかまり立ちするようになってから寝返りした!
というママもいます。
赤ちゃんの視覚が発達してくると、周りの大人や景色が良く見えるようになります。
それに伴い、「もっと見たい!」という好奇心が出てきて、体を横に向けたりの寝返りの準備が自然に始まります。
しかし以下のような特徴がある子は、そもそも寝返りする必要を感じない場合もあります。
- うつぶせの状態が苦手(あおむけの状態から、うつ伏せになりたくない)
- バウンサーに乗る機会が多かったり、抱っこされることが多く、寝返りする機会が少ない
- 寝返りという動作に興味がない
赤ちゃんの成長に従って、練習しなくても自然に寝返りできるようになることがほとんどです。
逆に寝返りしないということは、そこまで筋力がまだ発達していない可能性があります。


生後6カ月を過ぎたし、早く寝返りさせないと!
と焦って無理させるのは、赤ちゃんの身体機能の自然な発達にとっても禁物かもしれません。
赤ちゃんが寝返りしない原因
赤ちゃんが寝返りしようとしないのには、身体的、精神的な原因がある場合があります。
- 体重が重い
- 寝具が柔らかすぎる
- 体勢に好みがある
ここでは、赤ちゃんが寝返りをしない時の気持ちや、身体の状態について解説します。
体重が重い
大人なら簡単にできる寝返りでも、赤ちゃんにとっては重労働です。
そもそも身体の比重に対して頭が重たいので、顔を横に向けるだけでも大変なのです。
また、赤ちゃんの体重は生まれた時からかなりの個人差があります。
しかしうつ伏せの状態から仰向けにと、完全に寝返りができなくても心配ありません。
動画のように横向きからうつ伏せになったり、足をパタパタしたり腰をひねるしぐさが見られたら、寝返りにトライしている証拠です。
寝具が柔らかすぎる
ベビー布団セットなどの中には、敷布団が柔らかすぎるタイプのものがあります。
赤ちゃんが寝返りしないのには、以下のような環境が原因の場合もあります。
- 冬場など、服を着せすぎて動作がしづらくなっている
- ベッドなど寝具が柔らかすぎて、身体が沈み込んでしまい身動きができない
- ベッドや枕の回りにおもちゃや絵本、タオルなど小物が多く、動きを妨げている
こうした環境だと、赤ちゃんは動きたくても動けないどころか、以下のような事故のおそれがあります。
- 仰向けからうつ伏せに寝返った姿勢のまま元に戻れず、窒息してしまう
- 寝返った勢いで、ベッドやソファなどの寝具から転落してしまう
- 寝返って体が移動し、移動先で電池などを誤飲してしまう
体勢に好みがある


大人でもそうですが、右向き・左向き・仰向けやうつ伏せなど、赤ちゃんも特定の体勢で寝るのを好むことがあります。
仰向けの状態が好きで、寝返りできる筋力があってもあえてしない子もいます。
この場合うつぶせの状態にしてみて、自分の力で仰向けになれれば、寝返りはできるということです。
また、大人もですが、本人がする必要がないと思っていないことは興味を持たず、挑戦もしないものです。


うつ伏せになりたくなかったり、寝返りの動作に興味がないこともあるんだな
と、おおらかに見守ってあげましょう。
寝返りしなくても焦らずに見守る
赤ちゃんが寝返りしないと、


ハイハイや立ち上がるのも遅くなるのでは…?
と、ママも心配になりますよね。
- 寝返りの時期には個人差がある
- 寝返りしないままハイハイする子もいる
ここでは、寝返りしなくても問題はないのか、どういう気持ちで見守ると良いのかを解説します。
寝返りの時期には個人差がある
赤ちゃんの成長過程は特に1歳頃までは、個人差が大きいです。
育児書に書いてある通りに発達が進んでいかなくても、問題ありません。



寝返りやハイハイも、それができる筋力が備わって、本人がしたいと思ったりする必要を感じたら自然にできるようになります。
逆に早くに寝返りができすぎても、首が完全に座っていなかったり他の身体の筋力が未発達で、ぐねったりする心配もあります。
早く寝返りができるようになった子は、ハイハイなども早い傾向があります。
- 生後2~4か月など、早く寝返りができた子…首座りが不安定で、見ていて心配なことも。ハイハイやお座りするのも早い傾向がある
- 生後5~6カ月など、平均的な時期に寝返りできた子…ハイハイなども平均的な時期にするようになる傾向がある
- 生後10か月かそれ以降になって寝返りできた子…ハイハイやつかまり立ちができるようになってから寝返る子もいる。体重が重めの子が多い
赤ちゃんの体重や個性によっても、寝返りの時期はそれぞれということですね。
寝返りしないままハイハイする子もいる
赤ちゃんの性格によっては、寝返りよりもお座りするのが好きな子もいます。


生後9カ月になっても寝返りしなくて心配していたら、急につかまり立ちを始めて、1歳1カ月でもう歩き出した!
という子もいます。
生後6~7カ月の乳児を対象に行われる後期健診では、「寝返りができますか」という質問の項目があることあります。
しかしできなくても、特に小児科の先生から指摘されることはほとんどありません。
先生たちの多くの経験から、寝返りしないままハイハイをする子もいるのがわかっているのでしょう。


あなたはハイハイはほとんどしないで、しゃべり出すのが早くて、おしゃべりで大変だった
などと、ママもお母さんに言われたことはないでしょうか。
赤ちゃんの成長の速度、順番はそれぞれなので、じっくり観察してみるのも良いですね。
まとめ
1歳くらいを迎えるまでは特に初産のママは、他の赤ちゃんと我が子の成長を比べてしまいがちです。
「成長はそれぞれ違う」と頭でわかっていても、子供を心配してしまうのが親というものです。
寝返りしなくて焦るときは、


今、身体が寝返りにトライしようと準備している段階なんだな
と解釈して、今しか見られないもぞもぞ身体を動かす様子を撮影して、記念に残してみるのも良いかもしれませんね。
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