
臨月に入って、日常の動作でも急にお腹が圧迫されたと感じることが多くなった
臨月とは妊娠36週0日から、39週6日までの4週間のことです。
赤ちゃんに会える期待が膨らむ一方、お腹も急激に大きくなり苦しくなることがあります。
- 臨月のお腹はあまり圧迫しないように気を付ける
- 臨月のお腹を圧迫しないためには
この記事では、臨月にお腹が張ってしまう原因と、圧迫しないために気を付けたいことを紹介します。
臨月のお腹はあまり圧迫しないように気を付ける

臨月に入れば、いつ赤ちゃんが生まれても大丈夫
と思っている妊婦さんは多いです。
しかし臨月にあたる36週0日から6日までの間は、早産にあたってしまいます。
臨月にはお腹を圧迫せず、正期産まで適度な運動を心がけたいものです。
- お腹の張りの原因になることもある
- 血流が悪くなり赤ちゃんも苦しくなってしまう
ここでは、お腹を圧迫することで心配されることを解説します。
お腹の張りの原因になることもある
臨月には大きくなったお腹がつかえて「ちょっと物を取る」といった、日常的な動作も大変になります。
出産が近づくにつれて子宮は下がり、お腹の圧迫感も軽くなります。
しかしそれまでは、膀胱や腸が圧迫され便秘や下痢、頻尿になりやすく、お腹も張りやすいです。
お腹が圧迫されると血流が悪くなり、お腹の張りやむくみの原因にもなります。
お腹を圧迫しないためには、ノンワイヤーのブラジャーにするなどの工夫があります。
血流が悪くなり赤ちゃんも苦しくなってしまう

臨月には仰向けの姿勢で眠ることも、お腹が圧迫される原因になります。
大きくなったお腹が、足から心臓へと戻っていく血流を邪魔してしまうからです。
- ママの意識が遠くなったり、貧血になることもある
- 赤ちゃんが必要な酸素や栄養素をママの血液から受け取れず、低酸素状態に陥ることがある
予防するには、左を下にして横向きに眠るのがおすすめです。
臨月のお腹を圧迫しないためには
- 締め付けないような下着を身につける
- 寝る時の体勢に気を付けること
- 重い物はもたないこと
ここでは、臨月にお腹を圧迫しないようにできる工夫を紹介します。
締め付けないような下着を身につける
画像のような、マタニティブラとショーツがセットになっている下着は、臨月にも大活躍します。
通常のショーツはゴムでお腹を締め付けるようになっているので、臨月には圧迫されてしまいます。
またブラジャーも、カップが2~3大きくなるので、マタニティ用でなければ締め付けられます。

ノンワイヤーで授乳機能つきのものであれば、産後も重宝します。
画像の「くるみんシリーズ」という下着は、縫い目も布でくるまれています。
寝る時の体勢に気を付けること
仰向けやうつ伏せで寝るのが習慣だったのに、臨月になるとお腹が苦しくてできず、ストレスを感じる妊婦さんもいます。
- 抱き枕を足に挟み、心地よい位置を調節する
- 体は横向きにして眠る
- 足を心臓より高くして眠る
- リラックスできる音楽や、アロマをたく
動画では、「シムスの体位」のとりかたを説明しています。
シムスの体位(体勢)とは、体の左側を下にして横になる状態です。
シムスの体位を取ることでリラックス効果があり、むくみの予防にもなります。
重い物はもたないこと
重い物を持つことも、お腹を圧迫してしまう原因になります。
また、トイレで排便しようといきむときも、腹圧がかかります。

重い物を持つなと言われても、10kg以上ある上の子の抱っこもあるし、家事もしないと…
と、ある程度は重い物を持ったり、便秘のせいでトイレでいきむことは避けられないものです。
それでも妊婦さんにこんな注意をされるのは、腹圧をかけ過ぎるとリスクがあるからです。
- 切迫早産のリスクがあがってしまうことがある
- 靭帯や関節に力が加わり、腰痛や筋肉痛を招く
臨月には、ママの身体は出産の準備を着々と進めています。
ゆるんだ関節などに、重い物を持って力が加わると、傷ついて痛んでしまいます。

また、臨月にお腹に圧迫感を感じる時は、前駆陣痛(ぜんくじんつう)の可能性もあります。
出産につながる本陣痛の前の準備による痛みなのか、お腹の張りなのかどうかの区別は難しいです。
前駆陣痛に気付くためにも、なるだけお腹を圧迫しないようにしたいものですね。
まとめ
臨月は、もうすぐ赤ちゃんに会えるドキドキで満たされた時間です。
一方で、少し動くだけで息切れしたりお腹が張って悩まされます。
無事に赤ちゃんに会えるためにも、お腹を圧迫しないよう、ラストスパートを乗り切りたいものですね。
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