
おいしくて、赤ちゃんが思わず笑顔がこぼれるような離乳食を作りたい!
我が子においしいものを作って食べさせたいのは、ママならみんな共通の願いですよね。
しかしそんな願いを込めて一生懸命作った離乳食を、赤ちゃんが思うように食べてくれないことがあります。
- 赤ちゃんが喜ぶ離乳食の進め方
- 赤ちゃんの「食べたい」気持ちを引き出す
この記事では赤ちゃんが喜ぶ離乳食の進め方について解説します。
赤ちゃんが喜ぶ離乳食の進め方
赤ちゃんが嫌がらず、喜んでくれる離乳食の進め方はあるのでしょうか。
- 育児書通りには進まない
- 「食べること=楽しいこと」を知ってもらう
- 食べることに慣れてもらう
ここでは、離乳食を楽しく進めるコツについて紹介します。
育児書通りには進まない
動画で説明しているように、それまで母乳やミルクのみだったので、赤ちゃんには当然かもしれませんね。



そんな時に育児書を読むと、「1日目はおかゆスプーン1匙(さじ)から始めて、2日目には2匙…」などと書かれていて、現実とは違って焦ってしまいます。
100人子供がいると、100通りの成長の仕方があるといわれています。
育児書通りには進まないのが現実です。


そろそろ豆腐や白身魚とか、タンパク質を食べさせないといけない時期なのに…。
などと焦ってしまい、赤ちゃんに無理に食べさせてしまうのは良くありません。
離乳食が進まずママ自身が煮詰まったときは、先輩ママの経験などを聞いてみましょう。
「食べること=楽しいこと」を知ってもらう


今日はこれを全部食べてね!
などと厳しい顔で迫られると、たとえ好きな味でも息が詰まってしまいますよね。
赤ちゃんも同じです。
一生懸命作ったし、栄養をきちんと与えたい気持ちが強すぎると、食べることが義務のように感じてしまうでしょう。


おいしそうだね。食べてみようか。
などとママが声かけしてあげると、赤ちゃんは警戒心を解き、食べ物に興味を持ってくれます。
赤ちゃんの方を向いてパパやママが楽しく、美味しそうに食べているところを見せてあげるのも良いですね。
食べることに慣れてもらう
答えは、「離乳食は栄養面というより、食べる習慣を身につける意味合いが強いので、別に少しの間なら休んでも問題ないですよ」とのことでした。
離乳食はそれまでの母乳やミルクなど、液体のみの食事から固形食に慣れてもらうためでもあります。
さらに食材のにおいや、スプーンなどの食器の感触に慣れてもらう練習の意味もあります。
赤ちゃんによっては、びっくりして「何これ!?」と、なかなか口にすら入れさせてくれないこともあるでしょう。
なので、過度に神経質にならなくても大丈夫ですよ。
赤ちゃんの「食べたい」気持ちを引き出す
子供が離乳食を食べてくれないと「どうして食べないの?」と無理に食べさせてしまいがちです。
- 食べさせる時にスプーンを口に押し込まない
- 舌触りや食感に気を付ける
- 薄味でもだしの風味などで味付けの工夫をする
この記事では、赤ちゃんが自分から「食べたい」と思える工夫について紹介します。
食べさせる時にスプーンを口に押し込まない
「押してダメなら引いてみろ」という言葉がありますが、離乳食でつまづいたときは、押し付けず引くのが効果的なことがあります。
引くとは言っても、一口近付けてみてイヤイヤされたら、「いらないのね」と片付ければよいということではありません。
赤ちゃんの「自分から食べたい」という気持ち、興味を「引き寄せる」のです。


離乳食も同じで、スプーンを口元まで近づけ、子供が興味を持って自分から近付いてきてくれるのを待ちます。
それでも、なかなかうまくいかない場合は、以下のような工夫をしてみましょう。
- スプーンはプラスチックのものを使ってみる
…食材の熱が直接赤ちゃんの唇や口の中に伝わりにくく、やけどを避けられる - 赤ちゃんが安心する言葉をかけてあげながら食べさせる
- 柄の部分が長く、食材を乗せる部分が小さいスプーンで与える
…ママも食べさせやすく、赤ちゃんも一口が小さいので詰め込み過ぎない - 赤ちゃんがお腹が空いているときに与えてみる
…ミルクや母乳との間隔が短いと、満腹で食べられないことがある
イスに座るのを嫌がっている場合があるので、高さや角度を調整してみるのも良いでしょう。
舌触りや食感に気を付ける


離乳食でママが忘れてしまいがちなのは、舌触りや食感が良いかどうかです。
離乳食を作って食べさせるのに忙しく、毎回味見している余裕がないことも多いですよね。
赤ちゃんが食べやすいよう、ただ柔らかく煮たり、細かく刻めば良いというわけでもありません。



大人と赤ちゃんでは、好みの舌触りや食感が違うだろうし…
と思ってしまいがちですが、大人が食べてみて食感や舌触りが良かったり、「おいしい」と感じることは大切です。
ただし赤ちゃんそれぞれによって、好みの食感などは違うので、以下の点に工夫してみましょう。
- 食べなかったときは食材を大きく(または小さく)切ったり、煮ていたのを焼いてみたりするなど食感や舌触りを変えてみる
- 色々な栄養を与えようと、たくさんの野菜やお肉が入りすぎている可能性があるので、具材を少なくしてみる
- 特に生後5か月など離乳食の初期は、ミルクとは違う食感に敏感なので、おかゆをさらにブレンダーで柔らかくしたりしてみる
また、赤ちゃんに人気の食材1位はかぼちゃ、不人気なのはお肉となっています。
この結果から、赤ちゃんは舌触りが固く、かみきりにくい食材が苦手ということがわかりますね。
薄味でもだしの風味などで味付けの工夫をする
赤ちゃんが食べる離乳食には、基本的に味付けは不要です。
素材そのものの味を感じることが将来的にも大切だからです。
- 離乳食初期から濃い味に慣れさせると、成長しても濃い味のものばかり好む心配がある
- 味付けを濃くすると、赤ちゃんのまだ発達していない腎臓や消化器官負担をかけてしまう
薄味の食生活に慣れさせると、将来糖尿病などの生活習慣病にかかるリスクを下げられるメリットもあります。



味付けをする際も、ほんだしなどの調味料を使うのではなく、なるべく昆布やかつおなどからだしをとり、入れすぎないように注意しましょう。
調味料を使う際は、入れすぎないよう計量してから使いましょう。
また、離乳食中期から使える調味料と、分量の目安は以下のようになります。
- 砂糖
…果物や野菜に含まれる糖分として、離乳食初期から摂取しています。
使う際は、ごく少数を心がけましょう。 - バター
…離乳食中期から、風味をつけたりいつもの味と変えたりするのに使えます。
小さじ4分の1を目安にし、できれば無塩のものを選びましょう。 - 醤油
…離乳食後期から使えます。
使うときは数滴、味を調える程度にしましょう。 - 味噌
…離乳食後期から使えます。
だしがすでに入っている味噌の場合は、塩分が強いので赤ちゃんには控えましょう。
また、赤ちゃんに味噌汁を取り分ける際は、上澄みの部分をすくって、白湯などで4倍ほどに薄めてから飲ませてあげましょう。
まとめ
離乳食がなかなか進まないと、毎日のことだけにゆううつな時間にさえなってしまいがちです。


食べないなら、食べたくなるまで無理に食べさせなくていいか!
と居直ったりするのも大切です。
赤ちゃんも、料理をきちんと作ったり、家事を完ぺきにしてくれるママより、笑顔のママが嬉しいものです。
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