「おっぱいがカチカチに張って痛い」
「授乳していてもあまり柔らかくならないから、もしかして乳腺炎かも?」
こうした授乳に関するトラブルは、約8割のママが経験すると言われています。
この記事では、授乳中に胸がカチカチになってしまった時の対処法について紹介します。
また、胸が痛い時にはミルクで対応したいものですが、赤ちゃんがミルクを飲み残してしまう場合の対処法についてまとめた、以下の記事もおすすめです。
関連記事ミルクを飲み残す理由と対策とは?生後3カ月からの赤ちゃんの変化
授乳中に胸がカチカチになって痛い時の対処法
胸がカチカチのまま放置すると乳腺炎になってしまう可能性があります。
そうなる前に、できることはないのでしょうか。
保冷剤などでゆっくりおっぱいを冷やす
おっぱいがカチコチで助産師さんに相談したら「乳腺炎の予防に保冷剤などで冷やすと良い」と言われたママもいます。
じかに保冷剤や氷を当てると冷たすぎるので、タオルに巻いて冷やしましょう。
その他にも、胸がカチカチに張るのを防ぐ方法があります。
- 授乳回数を増やす(頻繁におっぱいをあげ、カチカチになる前に赤ちゃんに飲んでもらうようにする)
- 甘いものや脂質の多い食事を避ける
- 赤ちゃんが上手に飲めるようになるまでは、適度に搾乳をする
搾乳をする
生まれたての赤ちゃんは、まだおっぱいを上手に飲むことができません。
母乳の量と赤ちゃんが飲む量が同じくらいなら、おっぱいが余って乳房が張ってしまうことも少ないので、上手に飲めるようになるまで搾乳するのもおすすめです。
ただし搾乳しすぎると、以下のようなデメリットがあります。
- 赤ちゃんに消費されたと脳が勘違いして、「もっとたくさん作り出さないと」と、ますます胸がカチカチに張ってしまう
- 手で絞らず搾乳機でしぼるとたくさん母乳をしぼりすぎてしまい、授乳時に新鮮なおっぱいが出なかったりして、タイミングが乱れる
痛くなったら冷やしながら、赤ちゃんの飲める量とのバランスが自然に整ってくるのを待つのも良いかもしれませんね。
激痛を覚悟でおっぱいマッサージを受ける
イラストのように、少し放置しているだけでも胸がガチガチになり痛くなってしまうと、
「乳腺炎になってしまうのでは?」
という恐怖に苦しめられてしまいます。
産後すぐだと病院にいる助産師さんに、マッサージをお願いするのも良いでしょう。
しかし激痛を我慢して、助産師さんに1時間くらいマッサージをしてもらっても完全に硬さが取れるわけではないこともあります。
胸が痛い時の授乳の仕方
胸があまりにもカチカチの時の授乳は、赤ちゃんにおっぱいに触れられただけで、悲鳴をあげてしまうほど痛みが走ることがあります。
そんな時は、マッサージをしたり、乳腺を開通させることで痛みを緩和してから授乳するのがおすすめです。
授乳前にまず乳首周りをしっかりほぐす
そのため授乳前には、乳首周辺を軽くマッサージしてほぐしてあげる必要があります。
- 乳房と手を清潔に洗う
- 乳輪を親指と人差し指でつまむように、前方に引き出す
- 乳輪をひねって乳首の先を引き延ばし、指を離す、これを繰り返す
この他に授乳前、乳房全体をマッサージする方法もあります。
- 両手で乳房を脇の下からもちあげるように、数回優しくもむ
- 乳房を片方ずつ丁寧に、乳房の付け根から乳首に向けて押し上げるようにもみほぐす
おっぱい全体を柔らかくほぐすと赤ちゃんも飲みやすい
夜間などに胸が張るからといって50ml~100mlも搾乳してたくさん出してしまうと、脳が「たくさん出て行ったから、もっと母乳を作らないと」と、より多くの母乳を作り出してしまうことがあります。
というときには就寝前に、出て行く先を失った胸をマッサージする、「圧抜き」という方法があります。
- 乳輪に添って指でCの字(輪っか)を作り、上下や左右に乳頭を押す
- 母乳が出てきたら、タオルをあてて吸い込ませる
- 搾乳や授乳するときほどお乳をしぼりださず、染み出てきたらその都度タオルを当てるようにする
マッサージは「すべる」ようにするのではなく「押す」ようにすると、皮膚が指の摩擦でかぶれたりするのを防げます。
また、赤ちゃんにとっても、たまった母乳がとびだしてきてむせて飲みにくくなるのを防ぐことができます。
まとめ
「完全母乳で育てたいから、無理をしても何とか授乳を続けたい」
そう願うのは、ママとして素晴らしい愛情です。
しかしあまりに胸が張るのに我慢して授乳していると、赤ちゃんも飲みづらいでしょう。
産後すぐは、特に身体もダメージを受けていて、疲れから胸が張りやすくなることもあります。
カチカチでつらいときはおっぱいを冷やすことに専念して、パパにミルクをあげてくれるよう頼んだり、工夫ができると良いですね。
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