「キッズケータイを持たせたいけど、まだ小学生になってないし早すぎ?」
「変な人とつながったり、結局悪用してしまうんじゃ…」
子供にいつから携帯を持たせるべきか、親なら誰しも悩むところですよね。
この記事では、キッズケータイが必要になる年齢や、子供に持たせることのメリットとデメリットを紹介します。
また、スマホでの動画視聴が子供に与える影響について説明した、以下の記事もおすすめです。
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キッズケータイが必要になる年齢とは
今は幼児や児童が犯罪に巻き込まれることを避けるため、「キッズケータイ」を持たせることを検討する親が増えています。
小学校に上がると同時に持つ子が多い
内閣府による子供たちの携帯・スマホの保有率は、以下のようになっています。
- 小学生…約27%
- 中学生…約51%
- 高校生…約98%
また、子供が使う携帯には、大まかに二種類あります。
- 子供向け携帯(キッズケータイ)
…通話機能やインターネットに使用制限がされていて、防犯ブザー、GPS機能がある。
子供のためというより親が安心するための携帯 - ジュニア向けのスマホ、または大人と同じスマホ
…ジュニア向けは子供に不必要と考えられる情報かどうかふるいにかける「フィルタリング機能」がついている
キッズケータイは小学生の6割ほど、ジュニアスマホやスマホの所持率は1割未満となっています。
そして親が子供の安否を確認するためにキッズケータイを持たせるのは、小学生の間が最多になっています。
入学や進学のタイミングで持たせる動機としては主にこの2つです。
- 登下校時の、防犯ブザーの代わりとして
- 友達が持っているだろうから、浮いてしまわないように
早い子だと年長組のときから持ち始める
最近は幼稚園の年長組さんほどの子供でも、ipadなどで動画に親しんでいるものです。
キッズケータイは携帯電話各社から販売されていますが、ほぼ共通する機能があります。
- ネットにつながらない
- 防犯ブザー機能がついている
- GPS機能がついていて、子供がどこにいるのか親が確認できる
- メール(通信)、通話機能が制限されていて、指定した携帯番号としか通話、通信ができない
中には「保育園の年長組に上がる時からキッズ携帯を渡した」という人もいます。
理由は、共働きで一人っ子のため子供の居場所の確認が重要だったり、小学生から携帯を使えるように慣れさせるためです。
キッズケータイのメリットとデメリット
「キッズケータイを早くから持たせたら、携帯の電波で脳に悪影響があったりしないの?」
「学校で禁止されてるから持たせずにいるけど、もし犯罪に巻き込まれたら…」
など、キッズケータイは大人にとって未知なだけに、子供に使わせるのは不安になりますよね。
いざという緊急時に連絡がつく
キッズケータイを子供が持つことによる最大のメリットは、緊急時の連絡手段になることです。
- 子供が登下校中や学校にいる間に体調不良になったり、事件に巻き込まれそうなときに親に連絡できる
- 習い事や学習塾の帰り道にゲリラ豪雨や雷雨など、天候がひどくて帰れない事態を防げる
- 我が子のみならず、「友達が登校中にお腹が痛くて動けなくなっている」など、他の子の緊急事態も知れて、大人が連携して助けに向かえる
特に最近は大人でも、立っていられないほど夏の暑さがひどかったり、突然の天候の変化で立ち往生してしまうことがあります。
キッズケータイを持たせていると、兄弟と合流させたり、帰路に向かっている旦那さんに子供を連れ帰ってきてもらえたりして安心ですね。
子供がどこにいるかを把握できる
グラフは、ママ達を対象に、「子供に携帯を使わせて良かった」と思った理由を調査したものです。
まず第一に「緊急時に連絡が取れること」があげられ、次に「子供の位置情報がわかる」ことが助かると、4割以上のママが答えています。
2014年7月に岡山県で起こった、小学五年生の女の子が誘拐された事件では、事件前に不審者に気付いていたお母さんが、女の子にGPS(全地球測位網)機能ががついたキッズケータイを持たせていました。
しかしGPSで我が子を探索しても見つからず、警察に相談した結果、携帯からの反応が途中で途切れてしまいました。
結局GPS機能や、防犯ブザーがついた携帯を持たせていても、不審者がそれに気づいて携帯を捨ててしまうおそれもあります。
それでもある程度まではGPS機能で娘さんの位置を追えたので、多くの親に対して子供にキッズケータイや、ブザーを持たせる必要性を再確認させた事件でした。
いたずら半分で電話をかけてくることがある
小学校3~4年生くらいになると、子供もキー入力操作ができるようになります。
「お母さん、今日は〇〇が食べたい」
「パパ、お仕事頑張ってね。寄り道しちゃだめだよ」
などとメールが来たりするようになり、子供とコミュニケーションが増えることもあります。
しかし持っていることが嬉しくて、特に用事がなくてもいたずら半分で電話やメールをかけてくるというデメリットもあります。
- 特に緊急じゃなかったり用事がないのに、携帯の機能を使ってみたかったり、友達と遊んでいじっていて、仕事中や運転中にかけてくることがある
- 取り決めた使用時間を守らず、携帯に没頭してしまいがち
- 携帯がなければ、教科書を忘れたりすると隣の席の子に頼んで見せてもらったり、自分で考えて何とかしていたのが、「教科書忘れたから持ってきてほしい」など、携帯で伝えれば親が何でもしてくれると思い込んでしまう
- 通信費が上がってしまったり、機種変更などでどんどん値上がりするおそれがある
最初に持たせるときに、値上がりするタイミングなどを確認しておくと良いでしょう。
メール機能が使いにくい
「父親に直接相談したいこともあるだろう」と、離れて暮らす父親との連絡を許可するケースです。
しかしキッズケータイは購入時に「メール機能が使いづらいですが、良いですか?」と言われることがあります。
- 電話帳に10件ほどしか登録できない
- 電話したい場合、登録済みの番号にしか発信できない
- SMS(ショートメール)は送受信できるが、入力するのが面倒
SMSメールは受診は基本無料ですが、送信になると文字数に応じて料金が加算されることがあります。
eメール機能の縮小版なので、以下のようなわずらわしさがあります。
- 70文字程度の文字数制限がある
- 画像を添付できない
- 文字を装飾できない
- 一括送信ができない
兄弟が何人もいると、子供一人一人に対して文字数を考えて、要件を簡潔に要約して伝えたり、こちらがわかるように伝えさせるのが難しいかもしれませんね。
まとめ
持たせていると安心のキッズケータイ。
しかしハマってしまって学業に身が入らなくなったり、ちょっとした会話もメールで伝えてきたりと、通信機器ならではのデメリットもあります。
あくまでも「子供が安心できて、親も行動範囲が広くなっていく子供の身を守れるように」といった、親子をつなぐ架け橋になって欲しいものですね。
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