会陰切開の痛み|麻酔や産後の過ごし方のヒント

妊娠&出産

出産を控えた妊婦さんの中には、「出産時の会陰(えいん)切開が一番怖い」という人もいます

 

赤ちゃんが出てきやすくするために必要な処置とはいえ、性器の一部分を切り開くのですから、当然ですよね。

 

切開した後、傷を縫合(ほうごう)するとき、麻酔はしてくれるんだろうか

傷が治ってきたら、抜糸に通わないといけないんだろうか…

など、痛みに関して心配がつきないものです。

 

この記事では、会陰切開して縫合される際は麻酔されるのか、産後どのくらい痛みが続くのかをまとめました。

 

 

会陰切開後の縫合は麻酔をしても痛みがある

会陰(えいん)とは、膣と肛門の間の皮膚を指します

出産時に赤ちゃんが出てきやすいように会陰部分を切る(会陰切開)ことがありますが、切ったら当然、産後に縫合する必要があります。

 

会陰部は麻酔が効きづらい部位

会陰切開の傷を縫う時、「麻酔する場合」と「麻酔なしのケース」があります。

お産は赤ちゃんを外に出したら終わりではなく、以下のような流れで処置が進んでいきます。

  1. 助産師さんや先生が、胎盤(子宮に残った、赤ちゃんの付属物)を体の外に出す
  2. 会陰切開をした場合、傷口を縫合する
  3. 分娩台の上で2時間ほど安静にする

 

中には「会陰切開して縫合した傷が痛くて、全く動けなかった」というママもいます。

 

切る部分かその周辺に局部麻酔をしますが、「麻酔の注射が痛かった」という声もあります。

そして多くの場合、麻酔をしても縫われている感覚やチクチクする痛みは感じます。

 

私も麻酔をすると言われ安心していましたが、縫われる際にはハッキリと、「縫い糸」が通される感覚がありました。

会陰部分は皮膚が薄く、特に膣内は麻酔が効かない部位なので痛みは仕方ないと言われています。

 

痛みが強い時は麻酔を追加してくれる

出産時の会陰切開の経験を語る動画にあるように、切開を迫られる「その時」は、突然やってきます。

先生:「切るねー」

たった一言&麻酔なしで「パチン、ザクッ」という音と共にあっという間に切られます。

 

切るときは陣痛や出産に意識を集中してて、痛みを感じないというママも多いです。

しかし、傷を縫い合わせる時には少し冷静になり、「縫合時、麻酔されてたのに痛かった」と振り返る人もいます。

 

お産が100人いれば100通りあるように、感じ方は様々です。

 

私も産後、会陰切開の縫合を受けましたが、糸を通す感覚があり自分が布になったような不思議な感覚でしたが、痛みより感動が上回っていたためか、我慢できないほどではありませんでした。

 

病院なのですから「痛かったら率直に伝え、麻酔を追加してもらう」という厚かましさも必要かも知れませんね。

 

 麻酔はなるべく体への負担を少なくなるために、体重に対してギリギリの量が投入されます。

麻酔の量が足りてない可能性もあるので、我慢できない時は「痛い」とはっきり言いましょう

 

緊張や寝不足が続いた状態だと麻酔が効きづらい

会陰切開の局部麻酔は、即効性のある「キシロカイン」という薬剤の効果で、注射されてから数秒で効き始めます

 

しかし以下のような場合、麻酔が効きづらいことがあります。

  • 出産への緊張や興奮がひどい場合
  • 長時間の陣痛で寝不足や、疲労がたまりすぎて、血液の循環が落ちている場合
  • 麻酔が効きづらい体質の場合
  • 麻酔が少なく、足りていない場合

 

特に過去に受けた手術で「麻酔が効きづらい」と言われたり、実感したりした人は、出産前にあらかじめ相談し、麻酔の量を増やしてもらう必要があるでしょう。

 

 

会陰切開時は麻酔なしの場合が多い

会陰を切開する方法には、いくつか種類があります。

  1. 正中切開(せいちゅうせっかい)…会陰の中心から肛門にかけて、垂直に切る方法
    出血量がおさえられ、縫合しやすいというメリットがある
  2. 正中側切開(せいちゅうそくせっかい)…会陰周辺(陰唇:いんしん)部分の一番下から、肛門括約筋(こうもんかつやくきん)を避けるようにして坐骨結節(ざこつけっせつ)にかけて斜めに切る方法
    …正中切開よりも広く切る必要があり、痛みが強く出やすい

 

どちらの場合も、麻酔なしで行われることが多いです。

 

切開より陣痛の方が痛みが強く麻酔が必要ないため

 

出産時に麻酔なしで会陰切開することは珍しくありません。

 

陣痛や分娩時の痛みの方が強烈で、「麻酔をされたかどうか、気付かなかった」ということも多いからです。

 

私も私の姉も、「陣痛以上の痛みはない、早く赤ちゃんを外に出したい」という思いから、切開時には麻酔はどうでもよくなっていました。

 

早急に切開する場合は麻酔をしない

麻酔なしの状態(麻酔するかどうかのはっきりとした確認もなく)で切開する場合は、以下のように早急に赤ちゃんを出す必要があるときです。

  • 会陰部分の伸びが悪く、そのまま出産しては会陰裂傷(えいんれっしょう:広く会陰部分が裂けてしまう)のおそれが大きい時
  • 胎児の心拍が低下していたりして、頭がなかなか出てこない時
  • 巨大児の分娩だったり、肩甲難産(けんこうなんざん)といって、赤ちゃんの肩が膣にひっかかり出てこない時
  • 赤ちゃんが十分に育っていない低出生体重児(ていしゅっせいたいじゅうじ)や、頭蓋骨に病気があることが疑われ、赤ちゃんの頭への衝撃を避けたい時

 

こんなケースでは安全を優先して、麻酔なしで早急に処置される傾向があります。

 

また、吸引分娩や鉗子(かんし)分娩に切り替える際は、正中側切開といって、早急に広く切る必要も出てきます。

 

 

縫合後の会陰部はいつまで痛むのか

縫合した会陰部分って、いつまで、どんなふうに痛むの?
と、気になりますよね?

痛みへの耐性、分娩時の状況から個人差はありますが、だいたい産後1カ月の我慢です。

 

回復が早いと2~3日で痛みは落ち着く

会陰切開後の痛みの感じ方には、以下のような特徴があります。

  • 縫合した部分が糸で引っ張られ、突っ張る感じが気持ち悪い
  • 座ったり立ったりする時に、皮膚が引っ張られる痛みが走る
  • 排便、排尿時に傷に水分がしみる感覚がある
  • 力を入れると痛んだり、痛みが出るからいきめず、尿が出にくかったり便秘になってしまうことがある

特に産後3日ほどは強い痛みが走る傾向があります

 

最近は抜糸の必要がない糸(吸収糸)が使用されることがほとんどです。
それでも糸が張る感じが強い場合は、看護師さんに相談してみるのも良いでしょう。

傷の治り具合によっては、すぐにに抜糸してもらえることもあります。

 

長いと1カ月ほど違和感が残る

 

出産してから約1カ月間は産褥期(さんじょくき)といって、お産の時に出し切らなかった悪露(おろ:子宮の中の老廃物)などが出て、母体が回復しようと忙しい時期です。

そのため「産後1カ月ほどはトイレに行ったり座るたびに会陰が痛んだり、違和感が残った」と振り返るママも多いです。

しかし、絶え間ない授乳やおむつ替えによる寝不足も勝ってか、痛みが気にならなくなり、気付けば全く傷のことを忘れることがほとんどです

 

  • 余りに傷の治りが悪い
  • 痛みがいつまでも残る

こんな場合は、育児の疲れなどから皮膚の回復する機能が落ちている可能性もあるので、産婦人科で相談してみると良いかもしれませんね。

 

まとめ

会陰切開はその方法などを調べれば調べるほど、「自分には、この痛みに耐えられるだろうか」と不安になるものです。

しかしほとんどのママは、「確かに痛かったけど陣痛に比べれば一瞬で、何より、可愛い赤ちゃんを抱ける喜びに勝るものはない」と言います。

 

会陰切開による痛みも、出産時から産後1カ月間ほどのみの、ママになった人だけの貴重な痛みと言えるかもしれませんね。

 

 

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この記事を書いた人
Noraja

1児の母。
ノラ猫が増えないように、捕獲や不妊去勢手術をする『地域猫活動』に興味あり。
趣味は絵や文章を書くこと、景色を眺める事、人の話を聞くこと。

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