「離乳食を始めてからしばらくは食べてくれてたのに、最近は市販のベビーフードしか食べてくれない」
食べてくれていたかと思うと、同じ食材でも翌日には拒否されたり、毎日のことだけに悩んでしまいますよね。
この記事では、離乳食の際にベビーフードしか食べてくれない場合の原因や、手作り離乳食を食べてくれるようにするための対策をまとめました。
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離乳食はベビーフードしか食べない赤ちゃんもいる
「離乳食をたべてほしくてベビーフードをあげたら、それしか食べなくなった」
など、新しい悩みに直面してしまうことがあります。
しかし「うちの子はベビーフードの方が、愛情を込めた手作りよりも好きみたい」と落ち込む必要はありません。
手作りより味付けが濃い目で食べやすい
子供が好んで食べるようににおいが強かったり、味付けも濃くされているものが多いです。
ベビーフードは家庭でなかなか食べない子供や、外食時などに手軽に食べられるようにするのが目的だからです。
ものめずらしさで食べていることもある
赤ちゃんの味覚はとても敏感で、その日の温度や湿度、気分などでも「おいしい、もっと食べたい」という気持ちがコロコロ変化します。
また、手作り食はどうしても、作る人もキッチンも同じなため、使う調味料に偏りがあったりして味が同じものになりがちです。
思い切って和風から中華など、普段あまり作らない味付けに変えたところ、また長期間、パクパク食べてくれるようになりました。
単純に手作りの味に慣れてしまって、たまに食べたベビーフードが新鮮で、飽きるまで食べたいのかもしれませんね。
手作り離乳食を取り入れたい時の対策
漫画に表したように、ベビーフードばかり食べるからといって、二度と手作り食に戻せないわけではありません。
工夫次第では徐々に、手作り食を好きになってもらうことができます。
手作りの食事にベビーフードを混ぜてみる
動画のように、手作りの食事にベビーフードを混ぜたり、ひと手間くわえることで、ほぼ手作り食にすることもできます。
- 10倍粥(月齢に合わせたおかゆ)を作り、ベビーフードと混ぜてみる
- 野菜をくたくたに煮て、ベビーフードをくわえて野菜スープのようにする
- とろみが足りず、口当たりが気に入らず食べないこともあるので、ベビーフードをくわえて煮てからとろみをつける
徐々に手作りの味に慣れさせる
ベビーフードをそのまま与えるのではなく、お湯やおかゆ、野菜を少しずつ足してみるのも、徐々にママの手作りの味に慣れてもらう方法です。
まずはベビーフードの濃い味に慣れてしまった舌を、薄味に親しませることです。
- 子供がどんな味のベビーフードを好んでいるか、味見をして確認する
…トマト煮やクリーム煮、和風など、好きな傾向がわかれば手作りでも同じ風味のものを作ってみる - ベビーフードは煮物料理がほとんどなので、手作りのお焼きなど、ベビーフードにはない食感を出してみる
- 手作りした食事をベビーフードの瓶に入れて見せながら食べさせる
…ベビーフードだと思って食べているうちに、手作りの味に慣れてくれる
いつかベビーフードは卒業すると割り切る
ベビーフードにせよ手作りの離乳食にせよ、大人の食事と同じものを食べられるようになるまでのお付き合いです。
そのうち大人の食事を欲しがるようになる
離乳食について保健センターの栄養士さんなどに相談すると、
「ベビーフードを使って、楽をしても良いんですよ」
などと慰められることがあります。
しかし一生懸命なママほど、
「ベビーフードで楽できているはずなのに、パクパク食べたら食べたで、手作りを食べてくれないことが悲しくて、離乳食の時間がゆううつになってしまう」
と、かえって悩んでしまうことがあります。
漫画のように、ベビーフードだろうと手作り食だろうと「食べさせる」という行為自体が大変で、「ベビーフードで手抜きをしているんじゃなく、ちゃんと頑張っている」と、自分を認めてあげることも大切です。
そして徐々に大人の食事に興味を持ってくれるでしょう。
- ママやパパが食べているところをよく見せる
- よだれが出てきて食事に興味を持つようになったら、おかゆから再度スタートし、食べさせてみる
離乳食は初期~完了期に別れていますが、「その時期に合うものを必ず食べさせなければいけない」わけではありません。
ベビーフードでも栄養は摂れるので大丈夫
ただし幼児期に入っても長く手作り食を拒否するようなら、以下のような心配もあります。
- 種類が限られていて、調理法も煮物が多く、食べられるものが偏ってしまう
- レトルトなので、味付けも似通ったものが多く、味覚が繊細に発達しない
ベビーフードから手作り食に慣れてもらうには、
「大人の食事と同じものを摂れるようになるまでは、ベビーフードを使ってもいい」
などと、期間を決めてしまうのも良いでしょう。
「それまではベビーフードを多用しても良し」
とすることで、気持ちに余裕を持って食事を楽しむことができるかもしれませんね。
まとめ
離乳食は赤ちゃんとの大切なコミュニケーションです。
たとえイライラしてしまったとしても、すりつぶしたり蒸したり煮たり、しかも拒否されてもあの手この手で食べさせようとしたりというのは、深い愛情がないとできることではありません。
たくさん残して捨てることになってしまっても、「赤ちゃんも自分も、やることはやったし今日もよく頑張った」と、罪悪感に苦しみ過ぎず、お互いを認めてあげられると良いですね。
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