妊娠しても、子宮の中に正常に受精卵が着床(ちゃくしょう)してくれない場合があります。
妊娠の継続が難しいケースが多く、この記事では
「子宮外妊娠が起こると卵管が破裂してしまうと聞くけど、何週目くらいでわかるの?」
「自覚症状はあるの?」
など、気になる点についてまとめました。
また、妊娠初期には子宮外妊娠以外にも、流産するリスクの高い「胞状奇胎(ほうじょうきたい)」という状態が起こる可能性があることを紹介した、以下の記事もおすすめです。
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子宮外妊娠での卵管破裂が起こるのは何週から?
子宮外妊娠は自覚症状がないことが多く、そのまま放置していると卵管が破裂してしまうおそれがあります。
妊娠6週以降には破裂する可能性がある
通常であれば、卵管で受精しても受精卵は卵管を通り子宮内で着床します。
しかし何らかの原因でスムーズに受精卵が移動できないと、そのまま卵管の中にとどまってしまい、根を張ってしまうのです。
子宮外妊娠が判明するのは5週前後
積極的に基礎体温を測ったり妊娠検査薬でチェックしていない限り、
「今月はそういえば、まだ生理が来てないな」
と少し遅れを感じる程度で、まだ妊娠したこと自体にも気付きにくい時期です。
妊娠5週目では妊娠していればhCGという、妊娠したことを示すホルモン数値があがり、病院で妊娠の確定診断が受けられます。
子宮外妊娠時の自覚症状とは
妊娠に気付いていない時でも子宮外妊娠は下腹部痛など、生理前の時と症状が似ているので、病院のエコーで初めて気付くことが多いです。
9割近くの人が感じる「下腹部痛」
子宮外妊娠は子宮ではなく卵管に受精卵が着床することで起こります。
卵管は子宮のように伸縮性のある臓器ではないので、週数が進むにつれてお腹が圧迫されたような痛みが強くなっていくのです。
不正出血
生理でもないのに性器から出血する「不正出血(ふせいしゅっけつ)」も、子宮外妊娠のサインの可能性があります。
出血が見られたときは、以下の点に注意して経過を観察した方が良いでしょう。
- 出血がいつから始まったのか
- 不正出血の量は多いか少ないか、色は鮮血か茶色がかっているのか等
破裂時にはお腹の激痛と吐き気
その場合「排便時にいきんだときに、猛烈な下腹部痛を感じた」ということで、初めて異変に気付くこともあります。
生理前に下腹部痛を感じる女性も多いですが、子宮外妊娠では以下のような違いがみられます。
- 生理前~生理開始までは、じわじわ出血量が増えて血の色も濃くなるのが、子宮外妊娠では少量の出血がだらだらと続く
- 生理前では茶色がかったおりものが出て、徐々に鮮血になっていくのが、ピンク色のおりものが出る
そうなる前に、以下のような点に心当たりがあれば、病院で診てもらうと安心です。
- 生理が1週間以上遅れているのに、基礎体温がずっと高いまま
- 病院で妊娠判定をもらったあとホルモン数値がそれほど高くならず、上りも下がりもしない、またはずっと高い数値のまま、下腹部痛や不正出血がある
- お腹に力を入れると刺すように痛む
まとめ
子宮外妊娠は病院で妊娠陽性反応をもらってからわかることが多いため、「せっかく妊娠できたのに…」と、とてもショックを受けてしまいます。
以下のような人がなりやすいとも言われています。
- 卵巣や卵管を手術した経験がある
- 性感染症や、子宮内膜炎などにかかったことがある
- 人工妊娠中絶を経験している
この他にも、卵管の形が生まれつき特殊だったり、受精卵の運動機能が良くなかったりも考えられます。
「自分のせいで、赤ちゃんがダメになってしまった」と悔やまず、自分をいたわってあげましょう。
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