新生児期の赤ちゃんは、よくミルクを残します。
まだ体力も吸う力も十分ではないので、一度にたくさん飲めないのも仕方ないかもしれません。
新生児がミルクを残してしまった時には、どのような原因が考えられるのでしょうか。
- 新生児がミルクを残すようになった時に考えられる原因
- ミルクを残すときの対処法
- 生後3ヶ月からの赤ちゃんの変化
この記事ではこれらのミルクをあまり飲まなくなった赤ちゃんについての事を説明しています。
また、おっぱいの「遊び飲み」について書いたこちらの記事も参考になりますよ。
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新生児がミルクを残すようになった時に考えられる原因
赤ちゃんはミルクに関してはかなりのグルメです。
哺乳瓶の乳首のサイズが合っていない
ミルクを飲み切らず残してしまう時は、哺乳瓶の乳首に問題があることがあります。
ベビー用品店に行き、店員さんに柔らかくて乳首の先端の穴が大きめな乳首を勧められました。
乳首のサイズの他にも、くわえた時の感触(乳首の材質)などの違いもあり、赤ちゃんの成長や好みに合っていない場合もあります。
- 乳首のサイズ…月齢別に小さいものから大きいものまであり、ミルクが出てくる先端の丸穴の大きさがSS(小さいもの)~Lまである
- 乳首の先端のカットが三種類あり、丸穴、クロスカット、スリーカットがある
- 乳首の材質はシリコンゴム(硬くて無味無臭)、イソプレンゴム(中間の柔らかさ、劣化しやすい)、天然ゴム(柔らかく乳首に近い、ゴムのニオイがきつい)がある
- 哺乳瓶の形状にも、細長かったり手に持ちやすい凹凸があったりと違いがある
飲んでいるミルクのメーカーの味が苦手
赤ちゃんが飲むミルクは、どのメーカーも母乳に寄せて作られています。
しかしミルクの味はメーカー種類によってかなり幅があります。
- 甘さや風味に若干違いがある
- 赤ちゃんの体質によって合わず、うんちがゆるくなったりすることがある
- 離乳食が進んでから始める、フォローアップミルクなど、不足しやすい栄養素に重点を置かれて配合されているものもある
赤ちゃんの舌は繊細なので、微妙な違いを感じ取っている可能性があります。
ミルクの適温にこだわっている
繊細な赤ちゃんだと、ミルクの温度が気になっている場合があります。
というママでも、赤ちゃんの体調や室温の影響で微妙に感じ方が変わってしまうのです。
大人でも、その日の気分や気温によってホットコーヒーが飲みたかったり、アイスが良かったりするのに似ているかもしれませんね。
ミルクを残すときの対処法
赤ちゃんがミルクを残すと、
- せっかく作ったのにもったいない
- ちゃんと飲まないと、体重が増えないかもしれない
- 体調が悪いのかな?
など、いろんな心配をしまいますよね。
違うメーカーのミルクのサンプルを試してみる
赤ちゃんがミルクを残すときは、粉ミルクの味が気に入らないのかもしれません。
粉ミルクは1缶2,000円ほどと決して安くはないので、
- 数回で使い切りタイプなどの小さめの缶
- 知り合いのママが使っているものを、1回分交換する
などしてみると経済的です。
ミルクの温度を変えてみる
ミルクは、70度以上のお湯で溶かし、人肌まで冷ましてから与えるのが一般的です。
冷たいミルクが好きだとわかり、それからは人肌より冷まして飲ませたそうです。
ミルクの温度を微調整するのは難しいものです。
- いつもより長い時間、流水で冷ます
- いつもより熱いか冷たいかわからないときは、何度かミルクを調乳した際に手首に数滴落としたり、試飲してみる
哺乳瓶の乳首を取りかえてみる
ミルクの飲みが悪い時、一番疑われるのは乳首の形です。
乳首の先端のカットも数種類あり、丸形の穴のカットが大きい程、弱い力でも多くのミルクが出てきます。
- 丸形の穴…赤ちゃんの吸う力、月齢によって穴のサイズが違う
- クロスカットの穴…ミルク以外にも、お茶、果汁などを飲むことも考えられて設計されている
- スリーカット…ミルクが出る量を調整しやすいので、むせにくい
生後3ヶ月からの赤ちゃんの変化
生後3ヶ月を過ぎた赤ちゃんがミルクを残しても、体重が順調に増えていれば問題ないことがほとんどです。
満腹中枢の発達
その結果、
「欲しがっていた割に、途中でむせたりして残してしまう」
ということになりがちです。
生後3月頃からは赤ちゃんも満腹中枢が発達してくるので、満腹だと感じたらそこで飲むのをやめてしまいます。
ミルクの飲み残しも、一つの成長の証と言えるのです。
無理にすべて飲ませる必要もない
- 生後0~3カ月…1日に30g(900g/月)
- 生後4~6カ月…1日に20g(600g/月)
- 生後7ヶ月以降…1日に10g(300g/月)
赤ちゃんの体重増加は、月齢が進むごとに緩やかになっていきます。
赤ちゃんもその日、その時により体調や気分が違います。
その子のペースを尊重してあげて、母子共に無理せず楽しいミルクタイムにすることのほうが、大切かもしれません。
まとめ
ミルクの飲み残しが頻繁だと、
「ちゃんと缶に記載されている量まで飲ませないと」
と、焦ってしまいがちです。
しかし缶の表示や、乳児健診などで言われる飲む量の目安を、かたくなに守る必要はありません。
乳首の形を変えたり、できることを無理のない範囲でしながら、赤ちゃんの様子をおおらかに見守ってあげましょう。
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