赤ちゃんの股関節脱臼の見分け方|疑われる症状と予防策

妊娠&育児

赤ちゃんは股関節が柔らかく、脱臼が起こりやすいです

しかしパッと見では漫画のように、身体全体がムチムチしていて、関節がどこにあるのかすらわかりにくいものです。

 

  • 股関節脱臼がしわで判断できない理由
  • 股関節脱臼が疑われる症状
  • 股関節脱臼にならないために気を付けること

この記事では、赤ちゃんの股関節脱臼(こかんせつだっきゅう)について紹介します。

 

 

股関節脱臼は太もものしわだけでは判断できない


昔から脱臼に気付く方法として有名なのが、
太もものしわの数や深さが、左右対称かどうか
ということですが、ママが見て判断できるものなのでしょうか。

 

人間は完全に左右対称ではない

赤ちゃんだけではなく、そもそも人間の身体自体が完全に左右対称ということはありえません

 

  • 右目だけが二重瞼(まぶた)
  • ひざを立ててみると、左か右のほうが高い(足が長い)と感じる
  • 真正面を向き「気を付け」をすると、左右どちらかの腕のほうが長い

鏡を見て、ふとこんな事を気づいた経験はありませんか?

 

そもそも、脳の次に重い臓器や肝臓のほぼ8割が身体の右側にあるので、

  • 右半身が重く感じる
  • 真っすぐにしているつもりでも、右肩が下がっている
  • 右足の方が長く見える

ということも起こるのです。

 

太もものしわが非対称=股関節脱臼とは限らない

早期発見!先天性股関節脱臼(音声あり)2017改定

股関節脱臼を起こしている赤ちゃんの太もものしわは、左右非対称なことが多いとされています。

 

しかし、太もものしわだけで脱臼だと断定するのは難しいことがあります。

  • 人体には様々な形や重さの臓器が配置されているので、骨格だけが左右対称ということはほぼありえない
  • 赤ちゃんの股関節脱臼が左右共にあった場合、脱臼していても太もものしわが左右対称になってしまうこともある

 

特に赤ちゃんの身体はむちむちしているので、素人の目で太もものしわについて判断するのは難しいかもしれません。

 

 

股関節脱臼が疑われる症状

  • 足の開き方が左右非対称
  • 足を動かしたときに硬く感じる
  • ヒザを曲げた状態で股を広げるとポキポキと音がする

主にこれらの症状があった時は股関節脱臼を心配した方が良さそうです。

 

足の開き方が左右非対称

赤ちゃんの足は開くとカエルの脚のように「M」字になるのが自然です。

 

 

  • 左右どちらかだけが開きにくいと感じる
  • あおむけにして足を開いた時、ぴったりと床にひざがつかず、床から20度ほど離れる

 

「うちの子、いつも足を真っすぐにしていて股関節をあまり開いていない」
と、違和感を感じることで、気付くこともあります。

 

足を動かしたときに硬く感じる

日本小児整形外科学会では、以下の点での股関節チェックを勧めています。

  • 左右どちらかに向きたがる、向いている癖がある
  • 股関節が硬く、Mの字に開きにくい
  • 股関節を悪くしている家族がいる
  • 出生時、逆子だった
  • 女の子
  • 寒い土地で生まれていたり、冬生まれ

 

女の子は男の子より関節が柔らかいので、脱臼もしやすいです

 

また、寒い時期に生まれると、たくさん着せたりして赤ちゃんが股関節を動かしにくく、曲げにくい状態になります。

 

ヒザを曲げた状態で股を広げるとポキポキと音がする

  • ヒザを立てた時に、左右のヒザの頭の高さが違うと感じる
  • おむつがつけづらく、左右どちらかだけ外れやすい
  • ヒザを曲げた状態で股を広げると、股関節がポキポキなる

 

股関節が脱臼していると、ポキポキという小さな音が鳴ることがあります。

脱臼しているとおむつがつけにくくなるのは、腰の高さが左右で違ってしまうためです。

 

 

股関節脱臼にならないために気を付けること

股関節脱臼はママのお腹の中で起きていても、生まれてすぐに気付かれることは少ないです

生後1カ月健診でも気付かれず、半年以上経過してから発覚したり、向き癖などで後天的に脱臼になってしまうことがあります。

 

抱き方に注意をする

ママが注意できることは、抱き方です。

上のイラストに表したように、コアラが木にしがみつくような「コアラ抱っこ」が、赤ちゃんにとって自然な体勢になります

  • 横向きに抱かない
  • 足を伸ばしたまま抱っこしない

 

できるだけ赤ちゃんがママにしがみつけるよう、対面で抱っこしてあげましょう。

 

おむつ交換の時は自然な姿勢で

生後6カ月ほどになると、赤ちゃんは寝がえりを始めます。

ママはおむつを交換する時にコロコロ転がられ、赤ちゃんの脚をぐいっと広げたりしてしまいます。

しかし赤ちゃんの筋肉も靭帯(じんたい)も未発達なので、無理に開かれたり持ち上げられた衝撃で、脱臼を起こしてしまいかねません

 

赤ちゃんのお尻にそっと手を添えるようにして、足を強く引っ張らないようにしましょう。

 

なるべく歩行器は使わない

1歳前後でヨチヨチ歩きを始める子は多く、自分の子が歩き出す気配がないと、
早く歩けるように、歩行器で補助してあげよう
焦る親御さんは多いようです。

 

しかし歩行器には以下のようなデメリットがあります。

  • まだハイハイやお座りもできていない時期から使うと、筋力が十分についていなくて、腰や背骨に負担をかけてしまう
  • 歩行器の座る面は座りやすい構造ではなく、股関節に負担をかける

 

ハイハイやつかまり立ちをゆっくり見守り、股関節が自然な状態でいるためにも、歩行器を使うのは筋力がついてからでも遅くないでしょう

 

まとめ

赤ちゃんの股関節脱臼は、

  • 紙おむつが、赤ちゃんが足を動かしたり開いたりしやすいように開発が進んだ
  • 股関節脱臼についての啓発が広まった

などにより、現代では1,000人に1人~3人と、発症率が高いものではありません。

しかし重度のものや、発見が遅れてしまった場合は「リーメンビューゲル」という専用のベルトで治療が必要になる事はあります

 

赤ちゃんの股関節が気になったら、安心するためにも自分で判断せず病院に相談すると良いかもしれませんね。

 

 

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この記事を書いた人
Noraja

1児の母。
ノラ猫が増えないように、捕獲や不妊去勢手術をする『地域猫活動』に興味あり。
趣味は絵や文章を書くこと、景色を眺める事、人の話を聞くこと。

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