妊婦さんには、むくみがつきものです。
この記事では、妊婦さんがむくむ原因は何か、むくみ対策に有効なリンパマッサージやツボを紹介します。
また、出産準備が必要なのは身体だけではありません。
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足のむくみに悩む妊婦さんにはリンパマッサージがおすすめ
妊娠中はお腹が大きくなり血管を圧迫して、手や足などの身体の末端部分が特にむくみやすくなります。
ヒザ裏のリンパ節が効果アリ
「足がゾウみたいにむくんで、靴が履けない」と、足のむくみに悩まされる妊婦さんは多いです。
足には以下のような血流が集中する場所、リンパポケット(リンパ節)があります。
- 足首
- 太ももの付け根の内側
- ヒザの裏
動画のように、旦那さんにマッサージしてもらうのも、コミュニケーションにもなり良いかもしれませんね。
足裏中央より少し上のくぼみに代謝を促すツボがある
足の裏には心臓や腎臓、子宮などの内臓を刺激するツボが集中しています。
土踏まずの少し上、足の指を内側に曲げて、一番くぼむ部分にあたります。
このつぼを「数秒押しては離す」のを、数回繰り返してみましょう。
膝小僧を持ち円を描くように回すと、太ももを大きく動かしやすいです。
お腹の張り止めや便秘改善に効果がある「三陰交」(さんいんこう)というツボもおすすめです。
あぐらを組むと刺激しやすいです。
妊娠中に足がむくんでしまう理由
普段は悩まされたことがなくても、妊娠中に初めてむくみに悩まされる妊婦さんも多いです。
体内に水分を溜め込んでいる状態
それに加えて妊娠中は、エストロゲンというホルモンの分泌量が増えます。
エストロゲンの作用で、体内に水分が溜め込まれやすくなってしまいます。
また、妊娠の体内は赤ちゃんの分もあわせて2人分の血液、水分を抱え込んだ状態です。
妊娠中は血液量が増加しているため
妊娠中は酸素や栄養を血液に乗せて赤ちゃんに送るため、普段よりも20~30%も血液の量が増えています。
水分はたくさんつくられるのに、排出しにくい状態になってしまって、むくむ原因になるのです。
足に負担がかかり心臓への血流の流れが悪くなっている
妊娠後期、8カ月頃になると、「急にお腹が大きくなった」と振り返るママも多いです。
- お腹が大きくなると、それを支える足(下半身)に負担がかかる
- 赤ちゃんが大きくなることで、骨盤周辺を圧迫し、太ももの付け根の大きなリンパの流れを悪くしてしまう
- リンパの血流が阻害されると、心臓へ血液を押し戻す力が弱くなり、手足などの末端部分がむくむ
リンパマッサージを行う際の注意点
体中をめぐるリンパ液が集まる、リンパポケットをマッサージをすると、血行が改善されむくみ予防にもなります。
しかしイラストのように、行う際には注意が必要です。
強い力でグイグイ押さないこと
特に足の裏のツボを刺激する時、強い力でグイグイ押すことは危険です。
「どこを押しても、身体に何らかの影響、刺激がある」
とも言われています。
妊娠中は女性ホルモンの分泌量も増えているので、少しの刺激でも十分効果があります。
安静を指示されているときはやらないこと
妊婦健診では、「子宮頚管(しきゅうけいかん)が短くなっているので、安静にしてください」など、無理をしないよう指示されることがあります。
リンパマッサージやツボを押したりするのは、担当の先生にきちんと許可をとってからにしましょう。
むくみが強いと感じたらかかりつけの産院に相談する
あまりに「むくみがひどい」と感じる時は、
- 妊娠高血圧症候群
- 妊娠糖尿病
など、妊娠中に注意が必要なトラブルが原因かもしれません。
自己判断で、「リンパをマッサージしたり、ツボを押したりしておこう」と放置せず、かかりつけの産院にむくみが気になる点などを報告・相談しましょう。
安産と言えば安産ですが、血行が良くなりすぎ、予期せぬ時期に出産を迎えたりして、母子共に危険かもしれません。
まとめ
妊娠中は、
- つわりで食欲が増したり減ったり、食の好みが変わる
- 腰痛や頭痛に悩まされる
- 便秘がちになり、手足や顔がむくむ
など、普段との体調の違いに驚くことの連続です。
自分でできる対策としてマッサージは効果的ですが、頑張りすぎず、病院や体からの安静の指示にも耳を傾け、しっかり従うようにしましょう。
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