ふと手元に目をやると、いつの間にかできている手の甲のシミ。
「どうにか手の甲のシミをキレイに隠したい!」
「そもそも、手の甲のシミを消したい!」
と思ったことはありませんか?
手の甲のシミは、意外と周りに見られています。
シミがあると、どうしても実年齢より上に見られてしまいますので、できてしまったシミは自然に隠しておきたいですよね。
そこで今回は手の甲のシミを隠す方法と、シミを根本から消す方法をご紹介します。
根本から消す方法については、レーザー治療から美容皮膚科・皮膚科で処方されるような外用薬まで、あらゆる角度からシミの対処法を解説していきます。
老けて見える手の印象を、ちょっとした工夫で今すぐ変えていきましょう。
手の甲にできるシミの種類と原因
シミと一口に言っても種類はさまざまありますが、その中でも手の甲にできるシミは2つの種類があります。
ここでは、手の甲にできるシミの種類と原因について解説していきます。
手の甲にできるシミ1:老人性色素斑
手の甲のシミの代表格とされるのが「老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)」というシミです。
老人性色素斑は、薄い茶色からシミとして症状が出始め、最終的には色濃くはっきりしたものになります。
特に30代以降から悩み始めることが多いと言われているシミの種類です。
老人性色素斑ができる原因
老人性色素斑ができる最大の原因は、「長年の紫外線ダメージ」です。
肌のシミは紫外線を浴びた瞬間にできているものではなく、長年の紫外線ダメージが蓄積された結果、シミとなって肌表面に現れます。
通常であれば、肌の生まれ変わりであるターンオーバーと共にメラニンは排出されていきますが、年齢を重ねるごとに肌の新陳代謝は落ちていくため、メラニンが蓄積されやすくなってしまいます。
さらに、「手」は動かしたり洗ったりする回数も多くなりますので、紫外線ケアは無防備になりがちです。
顔に日焼け止めはしっかり塗っていても、手の甲には塗り忘れているなどということも多いですよね。
(もしくは塗ることすらしていない方も多いのではないかと思います。)
そのため、手の甲という部分はどうしても紫外線ダメージが蓄積されやすくなってしまうのです。
手の甲にできるシミ2:炎症後色素沈着
手の甲にできるシミの2つ目は、「炎症後色素沈着(えんしょうせいしきそちんちゃく)」という種類です。
炎症後色素沈着とは、肌の炎症が起きてしまった後に、シミとして色素沈着してしまうものです。
炎症後色素沈着に関しては、シミがすぐに消える場合もありますし、個人差はありますが消えるまでに数年かかることもあります。
炎症後色素沈着ができる原因
炎症後色素沈着ができる最大の原因は、「肌の炎症」です。
肌の炎症とは、傷跡やニキビ跡、虫刺されなどの肌トラブルが挙げられます。
加えて、日頃からクレンジングや洗顔などをゴシゴシと力強く洗っている場合も、肌の炎症を引き起こす要因の一つとなります。
肌の炎症が起きている場合、紫外線のダメージを受けやすくなるため、色素沈着が起きやすくなってしまうのです。
手の甲のシミを隠す方法
手の甲のシミを隠す方法として一番手っ取り早いのは、ファンデーションで隠すことです。
「手の甲にファンデーション!?」と思われるかもしれませんが、最近では手用のファンデーションも売られていますので、キレイに隠すことができます。
また、手用のファンデーションでなくとも、今使っている顔用のコンシーラーやファンデーションを使って代用もできます。
手順としては、顔のシミを隠すのと同様です。
- シミが気になる部分にコンシーラーを密着させて、その上からファンデーションを重ねていきます。
- パウダリーファンデーションの場合、カバー力が少し低いため、できればリキッドファンデーションやスティックファンデーションなどを使用すると良いでしょう。
- 最後に、フェイスパウダーを軽くのせて完成です。
「手の甲のシミにここまで工程を重ねなければならないのか…。」
と思われた方も安心してください。
1アイテムで完了するものもあります。
KATEから新しく発売された「パウダリースキンメイカー」というリキッドファンデーションは、肌に伸ばしていくとパウダーに変化する新感覚のファンデーションです。
KATE
最終的には、サラサラな質感に変わっていくため、リキッドファンデーション特有のベタつき感は全くありません。
(KATEから発売されているファンデーションは手用のものではありません。)
このリキッドファンデーションは、カバー力も高い上に、最後に重ねるパウダーも必要ないので、手の甲のシミを隠すのにはおすすめです。
機会があれば、是非ドラックストアや薬局でチェックしてみてください。
手の甲のシミを消す方法
手の甲のシミをファンデーションで隠す方法は、一時的な対処でしかありません。
ここでは手の甲のシミを根本から消す方法や、市販品でのケアなどについて解説していきます。
レーザー治療で消す
美容皮膚科や皮膚科では、レーザー治療でシミを根本から消すことができます。
シミの色の濃さや、大きさによって治療回数は異なりますが、薄くて小さいシミであれば1回の治療で完了する場合もあります。
レーザー治療の場合、短期間でシミを解消できるというのがメリットです。
ただし、レーザー治療にもデメリットはあります。
- ダウンタイムがある
- 治療箇所については紫外線ケアを徹底しなければならない(常に絆創膏を貼るなど
- 炎症後色素沈着が起こることもある
ということを、事前に理解しておくことが重要です。
治療を開始する場合は、メリットとデメリットを把握した上で、担当医と相談しながら進めていくのが良いでしょう。
外用薬で消す
美容皮膚科・皮膚科では、もう一つ選択肢があります。
それは、美容皮膚科・皮膚科でしか処方できない高濃度の成分が配合されている外用薬を使用するということです。
使用される外用薬は主に2つあります。
1つ目は、「トレチノイン」です。
トレチノインとは、ビタミンA誘導体で、ターンオーバーを促す働きがあります。
ターンオーバーを促すことで、メラニンの排出をサポートしてシミを薄くしていきます。
2つ目は、「ハイドロキノン」です。
ハイドロキノンは、お肌の漂白剤と言われているほど美白効果が高い成分で、シミの元になるメラニンを作り出す酵素(チロシナーゼ)を抑制する働きがあります。
さらに、メラノサイト自体の働きも抑え、メラニンの数を少なくしていきます。
これらの2つの外用薬は、市販品では処方できない成分・濃度ですので、短期間で効果を感じることはできますが、その分肌への刺激が強くなります。
この治療法を選択する場合も、担当医と相談しながら進めていくのが良いでしょう。
美白化粧品でケアする
美容皮膚科・皮膚科以外でケアをする場合、美白に有効な成分が配合されている美白化粧品を使うことも方法の一つです。
メラニン生成を抑制する働きのある
- トラネキサム酸
- アルブチン
- カモミラET
- コウジ酸
- プラセンタエキス
などが配合されている美白化粧品を選ぶと良いでしょう。
ただ、美白成分に関しても市販品レベルではありますが、肌への刺激は少なからずあります。
そのため、市販品であっても美白成分が配合されている基礎化粧品を使う場合は、事前にカウンセリングを受けたり、成分を調べたりするのが良いでしょう。
市販化粧品のハンドクリームやジェルでケアする
一番肌に負担がかからない方法は、市販化粧品でケアをする方法です。
手用のハンドクリームや、ピーリング効果のある手用のジェルなどを使用して、保湿とターンオーバーを促してシミケアをしていきます。
市販化粧品であれば、刺激は少なく安心して継続することができます。
ただ、改善が見られるまでに時間がかかる場合が多いことは理解をしておきましょう。
手の甲のシミは予防するのがカギ
できてしまった手の甲のシミを消す方法は、先ほど解説したレーザー治療や外用薬、市販品での対処法がありますが、シミの一番の対策は「予防ケア」をすることです。
美手に近づくためには、シミを作らせない肌にすることが重要なのです。
予防1:紫外線ケアを徹底する
無防備になりがちな手の甲にも、顔と同様にしっかりと紫外線ケアをするようにしましょう。
日焼け止めを塗ることはもちろんのこと、シミを隠す目的で使うファンデーションに関しても紫外線ブロックには非常に有効ですので、おすすめです。
日中はこまめに塗り直して、常に紫外線対策をしておくことが大切です。
予防2:美白化粧品を通年使用する
美白化粧品でケアをするとなると、夏場や紫外線をたくさん浴びてしまった時というイメージがあるかもしれません。
しかし、美白ケアは基本的には「通年」と捉えておくのがベストです。
シミは、紫外線ダメージが長年蓄積された結果で起きる肌悩みです。
一時的なケアでは予防になりませんので、できるだけ毎日美白化粧品を手の甲に塗ってあげることが重要になります。
今あるシミを悪化させないためにも、新しいシミを作らせないためにも、予防ケアを積極的に取り入れていきましょう。
まとめ
今回は、手の甲のシミの隠し方&消し方についてご紹介しました。
シミの消し方に関しては、事前に理解をしておかなければならない事項もたくさんありますので、もし美容皮膚科・皮膚科で治療をする場合は、しっかり内容を把握しておきましょう。
できてしまったシミに関しては、隠す&消す対処を行いつつも、一番重要なのはシミができない肌へと導くことです。
日頃から紫外線対策や美白ケアなどの「予防ケア」をして、年齢を重ねても常に美手でいられるようにしていきましょうね。
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