「まだ老化を気にする歳でもないのに胸が垂れてきた」
「授乳が終わったら胸の張りが一気になくなった」
女性の象徴であるバストでこんなお悩みをお持ちではありませんか?
胸の張りがない原因はクーパー靭帯が伸びてしまっているからかも知れません。
バストを支えて内側から吊り上げる大切な役目をしているクーパー靭帯は一度伸びたり切れたりすると元には戻りません。
正しいケアをせずに放置すると、上胸のボリュームがどんどんなくなってバストの老化は容赦なく進行します。
若い人でも激しい運動や出産・授乳をきっかけにバストの下垂が進むので、「まだそんな歳じゃないから」って安心はできませんよ?
胸の形が気になって水着になれないとか、おしゃれを楽しめないなんて考えたくもないですよね。

クーパー靭帯は完全に元に戻せなくても、垂れ胸を食い止めて張りを取り戻すことはできるんです。
- クーパー靭帯が伸びる原因
- クーパー靭帯を守るバストケア
- クーパー靭帯が伸びた後の対処法
- 入れていく
この記事ではこれらのことをを紹介しています。
「すぐにできる事」と「時間をかけてケアしていく事」がありますが、どちらも大事なのでまずはじっくり読んで正しいバストケアを理解してください。
クーパー靭帯とは
クーパー靭帯とはバストを支えるコラーゲン繊維組織のことです。
皮膚や乳腺、脂肪、筋肉などを繋ぎバストのハリをキープする大切な役割を持っていますが、ダメージを受けると簡単に伸びたり切れたりしてしまいます。
バストを支えていたクーパー靭帯が損傷(伸びたり切れたり)すると、内側から吊り上げる力を失いバストは垂れてしまいます。



特に胸が大きいと重力のせいでバストが垂れてしまうのは仕方のないことで、早ければ20代からでもバストの老化が始まります。
クーパー靭帯が伸びるとデコルテも貧相に
デコルテは「第2の顔」とも言われるほど女性の美しさを左右する重要なパーツで、ハリのあるデコルテラインは健康的で若々しい印象を与えますね。
しかしクーパー靭帯が伸びてバストが下垂すると、バスト上部の肉に引っ張られて、骨が浮き出た貧相なデコルテになってしまいます。








まずはクーパー靭帯が伸びたり切れたりする原因を知って、これ以上胸が垂れないような習慣を身につけましょう。
クーパー靭帯が伸びる原因
- ブラジャーが大きすぎる
- ブラジャーがきつい
- ブラジャーを付けている時間が短すぎる
- 過度のダイエット
- バストが激しく揺れるスポーツ
- 妊娠・授乳で急激にダメージ
- 加齢で張りがなくなる
振動や衝撃、重力などによってクーパー靭帯は日常的にダメージを受けています。
ここで紹介する原因をチェックして、当てはまる項目があればすぐに対策をとることが大事です。
ブラジャーが大きすぎる
胸に対してブラジャーが大きいかどうかは以下の2点をチェックしてください。
胸が固定されていないため、身体の振動によって上下左右に揺れるので常にクーパー靭帯への負担が大きくなります。
身体の動きによる胸の揺れはもちろんですが、何もしていなくても重力の影響でクーパー靭帯に負担がかかり、伸びやすくなります。
ブラジャーがきつい
バストに対してブラジャーが小さい場合は直接的な「垂れ」の原因にはなりません。
しかしバストが締め付けられて血行が悪くなると、コラーゲンなどの栄養がクーパー靭帯に届きにくくなった結果、クーパー靭帯が脆く(もろく)なってしまうことが考えられます。
ブラジャーを付けている時間が短すぎる
ブラジャーはバストにかかる重力や衝撃を減らして、守ってくれる役目をしています。
「おうちにいる時や寝る時くらいはブラジャーから解放されたい!」という方も多いと思いますが、この考え方は危険です。
ノーブラでいるという事はバストを支えるものが何もない「宙ぶらりんの状態」なので、その間クーパー靭帯はどんどん伸びていきます。
過度のダイエット
「ダイエットをして痩せたら、胸が小さくなった」というのはよく聞く話です。
胸が小さくなるのは脂肪が減ったからで、そのせいで皮膚が余ると胸は垂れてしまいます。
さらに食事制限でダイエットをした場合は栄養不足からホルモンバランスが崩れたり、必要な栄養が胸に行き届かないことで小さく、垂れた胸になってしまうこともあります。
バストの土台となる筋肉が衰えて胸を支えきれなくなると、バストは下向きになり胸は垂れてしまいます。



しかも筋肉の支えがなくなることでクーパー靭帯の負担が増し、さらに伸びやすくなってしまうので注意してください。
バストが激しく揺れるスポーツ
スポーツはリフレッシュや健康のために良いことですが、走ったりジャンプをすると胸が激しく揺れるのでクーパー靭帯にとっては大きなダメージになります。
他にもダンスやテニス、バレーボール、バスケットボールなど胸が激しく揺れる運動をする際には必ずスポーツブラを着用しましょう。
妊娠・授乳で急激にダメージ
「妊娠・出産・授乳を経てバストが垂れてしまった」という方はとても多いです。
授乳に備えて胸が大きくなると、その重みでクーパー靭帯は引っ張られて伸びてしまいます。


バストは授乳のたびに大きくなったり小さくなったりを繰り返し、授乳期間が終わると萎んで(しぼんで)しわしわのバストになってしまうこともあります。
加齢で張りがなくなる
クーパー靭帯の主成分であるコラーゲンは25歳頃から減り始め、さらに40代から急激に減少していきます。
コラーゲンが減少するとクーパー靭帯は今まで以上に弱くなり、伸びやすくなってしまいます。
また、加齢とともに皮膚の水分量も減っていくため肌は固くなり、ツヤやハリも失われてしまいます。
クーパー靭帯を守るバストケアの7つのポイント
- ピッタリのブラジャーを選ぶ
- 授乳後はブラジャーを買い替える
- リラックスタイムでもノーブラはNG
- ナイトブラで型崩れ防止してさらに育乳
- 運動時はスポブラで揺れから守る
- 筋トレでクーパー靭帯をサポート
- 姿勢を良くしてバストアップ&女子力アップ
クーパー靭帯が伸びる原因をすべて消してしまえば、これ以上「垂れ胸」が進行しないようにすることは可能です。








ここからは、そのための具体的なバストケアのポイントをさらに詳しく解説していきますね。
ピッタリのブラジャーを選ぶ
バストの揺れや重みによるダメージを軽減するためにも、ぴったり合ったブラジャーを選びましょう。
体にフィットしていないブラジャーのチェックポイント
- 何もしなくてもストラップが肩から落ちる
- アンダーの後ろ側が上がってくる
- 動くと胸が揺れる
- 腕を上げるとブラが上がる
- うつむくとカップが胸から浮く
- 脇肉がブラからはみ出る
「自分のブラのサイズを採寸してもらったことがない」
中にはこんな方もいるかも知れませんが、この機会に下着の専門店(ワコール、トリンプなどメーカー直営店が特におすすめ)で採寸してもらい、今の自分の正確なサイズを把握してください。








産後は形も張りも大きく変化しますので、妊娠前のサイズは当てになりませんし、妊娠前に使っていたブラは基本的に使わないほうが良いでしょう。
授乳後はブラジャーを買い替える
産後すぐは授乳によってバストの大きさが2~3カップも変化するためぴったり合うブラジャーを探すことは困難です。
授乳期はバストも急激に大きくなるため、布製の授乳用ブラなどを使って無理のない範囲でクーパー靭帯をサポートしましょう。
ワイヤー入りのブラで締め付けてしまうと、母乳が出にくくなったり乳腺炎になったりと悪い影響を与えてしまいますので注意してください。
授乳が終わってバストの張りが落ち着いたら、下着専門店で正確なサイズを採寸してホールド力の高いブラジャーを購入しましょう。
また、ブラジャーは使い続けると下記のような劣化が生じますので、1年を目途に買い替えるといいでしょう。
- ワイヤーの歪み
- カップの型崩れ
- 生地の伸び
- 肩紐のほつれ
- タグの文字の薄れ
リラックスタイムでもノーブラはNG
ワイヤーの締め付けが苦手だからとノーブラで過ごす時間が長いと、その分クーパー靭帯にダメージを与えやすくなります。
リラックスタイムでも、できるだけブラジャーを着けて過ごすようにしましょう。








最近はホールド力が高いノンワイヤーブラも増えてきていますので、ワイヤーの締め付けが苦手な方はそういったものを利用しましょう。
ナイトブラで型崩れ防止してさらに育乳
寝てるだけとは言え、1日の1/3を占める睡眠時間をノーブラで過ごすのは危険です。








ナイトブラは日々進化して高機能化しています。
もし、まだナイトブラを使った事がない人は是非チェックしてください。
最新のナイトブラの機能の一例
- 脇や背中に流れたお肉をバストに集めて固定する
- バストの形をきれいなお椀型にする
- バストを中央に寄せて理想的な谷間メイク
- ノンワイヤーだから睡眠の邪魔をしない
- 昼間も使えるので1日中育乳できる
関連記事 高機能なナイトブラを厳選して紹介しているこちらの記事もおすすめです。
運動時はスポブラで揺れから守る
激しいスポーツはバストが大きく揺れるものが多く、最悪の場合クーパー靭帯が切れてしまいます。
胸が揺れるスポーツをする際はスポーツブラを着けてバストの揺れを出来る限り抑えましょう。
肩ヒモを調節する金具もないため、スポーツ中の肌の擦れもなく安心です。※ただし、スポブラには通常のブラジャーのような細かいサイズ分けがないことが多く、バストにフィットするものを選ぶのが難点です。
きちんとフィットするスポブラを見つけるために、まず普段着けるブラジャーのサイズを正しく把握しメーカーサイトを使って事前に対応サイズを調べておきましょう。
pick up【おすすめのスポーツブラ】
モテフィット~ふっくらバストメイクブラ~
モテフィットはスポーツブラとしてもナイトブラとしても使える昼夜兼用のバストメイクができるブラジャーです。
特にスポブラにありがちな「締め付けすぎ」が苦手な方にはちょうどいいホールド感が特徴で、肩紐のサイズ調整が簡単にできるのでストレスなく使い続けられますね。
アンダーと肩紐のピンク色がかわいいデザインなので、運動中の見せブラとしても活躍します。
筋トレでクーパー靭帯をサポート
バストを支えている筋肉(大胸筋・小胸筋)を鍛えるとクーパー靭帯にかかる負担を軽くすることができます。
筋肉は年齢に関係なく鍛えれば強くなるので、トレーニングを続けていれば胸の垂れは改善されます。
垂れ胸を防いでバストトップの位置を下げないために効果的な「合掌のポーズ」や「手を肩幅より広くした腕立て伏せ」など大胸筋のトレーニングを紹介しますね。
大胸筋のトレーニング「合掌のポーズ」
手の平を胸の前で合わせて(合掌をしている状態)左右から押し合い10秒間キープ。
目標はこれを5回ずつ、1日3セットです。
大胸筋のトレーニング「腕立て伏せ(ワイドスパン)」
通常の腕立て伏せより地面に手をつく位置を幅広くとる腕立て伏せは、大胸筋を鍛えるのに効果が高いトレーニングです。
手をつく位置は肩幅よりこぶし2~3個分外にして、膝は地面につけてやってください。
小胸筋のトレーニング(ペットボトルを使う)
小胸筋も鍛えることでバストの垂れを改善してくれます。
ここで紹介するのはペットボトルに水を入れてトレーニングする方法です。
- 仰向けになり両手にペットボトルを持ち、肘を肩の真横に広げ息を吸います。
- 息をゆっくり吐きながら、両手をゆっくりと天井に向かって伸ばします。
- 息を吸いながら肘が肩の真横にくるように戻してきます。
- この動作を20回繰り返します。
姿勢を良くしてバストアップ&女子力アップ
肩甲骨を寄せて背筋を伸ばすことでバストラインはきれいに見せることができます。
さらに大胸筋や小胸筋のコリを予防することにも繋がります。



姿勢が悪いと元気がなく疲れているように見え、相手にマイナスイメージを与えてしまいます。
姿勢をピンと正して、魅力的な美しいボディラインをキープしましょう。
クーパー靭帯が伸びてしまったら・・・
クーパー靭帯はとても弱く、一度伸びたり切れたりすると復元はできません。
- 補正下着で正しい位置に持ち上げる
- バストケア専用クリーム
- 食事でバストケア
- 最終手段は美容整形
肝心なのは今機能しているクーパー靭帯を維持し、これらのクーパー靭帯に負担をかけないためのサポートを続けることです。
補正下着で正しい位置に持ち上げる
補正ブラを着けることで、垂れてしまったバストをグッと持ち上げ理想的な位置に整えることができます。
また、補正ブラはホールド力が高いので、クーパー靭帯にかかる負担を減らすこともできます。



垂れたバストを美しく見せるには補正効果が高いワイヤー入りのブラジャーがおすすめです。
購入する際は下着専門店のスタッフさんに採寸してもらい、自分の胸にあったサイズのものを選びましょう。
それぞれのタイプに合ったものを選ぶと、よりきれいなバストラインを作ることができますよ。
小さめバストの方は下からバストを支える「3/4カップ」
大きめバストの方はバスト全体を包み込んで持ち上げる「フルカップ」
バストアップマッサージで張り復活
バストアップマッサージは「垂れた胸を持ちあげて張りを取り戻す」マッサージなので、クーパー靭帯が伸びている方もぜひ試してください。
さらにバスト上部のボリュームがなくなってデコルテが貧相になっている方にも効果があるマッサージです。
1. デコルテ部分を脇の下からバストの中心に向かって円を描くようにマッサージする。
2. バストの外側から中央に向かってアンダーバストを両手で交互に持ち上げる。
3. 脇の下から手を入れて背中に流れた肉を集めるように斜め上に向かってマッサージする。
以上を各3セットずつ、1日10~15分を目安に続けてください。
バスト周辺の血行を良くすることで栄養や女性ホルモンが行き渡るようになり、弾力のあるバストを取り戻しましょう。
マッサージをする時は力を入れずにやさしくバストを包み込むように、摩擦で肌を傷めないように必ずオイルやマッサージ用クリームを使ってください。
バストケアクリームやジェル
バストの90%は脂肪でできているので、胸の脂肪を増やすことができれば胸は大きくなり、ハリも出ます。
バストクリームやジェルを使うと、脂肪を増やす成分を直接吸収してピンポイントで胸だけに脂肪を増やすということが可能になるんです。
他にも保湿成分やコラーゲン・イソフラボン・プエラリアといった成分が含まれ、毎日のボディケアに取り入れるだけで上向きの弾力があるバストに近付けてくれます。








伸びが悪いクリームは摩擦でクーパー靭帯に負担をかけてしまう恐れがありますので、マッサージと併用する場合は伸びの良いテクスチャのものを使いましょう。
注目 短期間でバストのボリュームアップが叶うバストケアクリームはこちらの記事でまとめています。
食事でバストケア
切れたり伸びたりしてしまったクーパー靭帯を元に戻すことはできませんが、残っているクーパー靭帯を強化することなら可能です。
女性ホルモンの分泌を促す食品や、クーパー靭帯の主成分であるコラーゲンやその働きを助けるビタミンC・アミノ酸などを、普段の食事から多めに摂取するようにしましょう。
コラーゲンを多く含む食品
- ゼラチン
- 鶏の皮
- 手羽元
- 牛すじ
- ウナギ
女性ホルモンの分泌を促す栄養素を多く含む食品
- 豆乳
- 大豆製品
- バナナ
- ヨーグルト
最終手段は美容整形
「すぐに垂れたバストを確実に改善したい」という場合は、美容クリニックや形成外科で「下垂乳房形成」手術で理想の形に仕上げることも可能です。
効果は確実ですが、メスを使うため小さな傷跡が残ってしまいます。
その上、美容目的のバストアップは保険適用外であるため費用は70万円~100万円とかなり高額です。
関連記事 豊胸手術について詳しく知りたい人はこちらの記事がおすすめです。
まとめ
クーパー靭帯は切れたり伸びたりすると元に戻すことができないため、なるべく早いうちから対策をすることが大切です。
ご紹介したバストケアは自宅でできるものも多いため、ふっくら美しいバストをキープするために今日からクーパー靭帯ケアを始めましょう。
伸びたクーパー靭帯は戻りませんが、残ったクーパー靭帯を大切にして、正しいバストケアをすることで上向きバストを取り戻すことができます。
女性らしいふっくらバストを復活させるために毎日コツコツバストケアをしてくださいね。
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