ハイドロキノンは「肌の消しゴム」とも呼ばれるほどシミに対して高い効果を発揮するので、気になるシミを消し去ってしまいたいと思いますよね?
- ハイドロキノンの効果的な使い方
- ハイドロキノンで改善できるシミの種類
- ハイドロキノンを使う際の注意点
この記事では、ハイドロキノンの正しい使い方や注意点について詳しく解説しています。
ハイドロキノンの効果的な使い方
ハイドロキノンは「シミができるのを防ぐ」「今あるシミを薄くする」この2つの効果によってシミのない肌を目指すことができるのです。
- シミ予防
シミの元であるメラニンを作るために必要な酵素「チロシナーゼ」を抑制して、メラニンが作られるのを防ぐ。 - シミ還元作用
酸化して黒くなったメラニンを無色の状態に戻してくれるので、シミが薄くなる。
このような効果が期待できるハイドロキノンの効果的な3つの使い方を解説していきます。
- なるべく夜に使うこと
- 洗顔後すぐに使うのは避ける
- 手ではなく綿棒などをピンポイントに塗る
正しい使い方でシミのない透明感のある美肌を目指しましょう。
なるべく夜に使うこと
ハイドロキノンを使うときは、朝や昼間は避けて夜に塗るようにしましょう。
これはハイドロキノンには「光毒性」があり、紫外線を浴びることによって「白斑」になる可能性があるからです。
光毒性とは?
紫外線などの光を受けることによって生じる毒性。通常は人体に無害な物質が光科学反応を起こして炎症を引き起こす毒性などを指す。
引用:コトバンク
白斑とは写真のように元の肌色よりも白く色が抜けてしまう症状です。

一度このようになると元の状態に戻すのは難しいので、必ずハイドロキノンは夜に塗ってくださいね。
洗顔後すぐに使うのは避ける
洗顔後すぐだと肌の一番表面にある角質層は水分をたくさん含んでいるため、ハイドロキノンが浸透しすぎるからです。
ハイドロキノンは洗顔後の肌には刺激が強すぎるので、洗顔後すぐに使用しないようにしてくださいね。
また、指でピンポイントにシミを塗っても、指には成分が残っていて他の部分に付いてしまう可能性があります。
手ではなく綿棒などでピンポイントに塗る
シミにハイドロキノンを塗るときに指や手のひら全体を使うと、シミのない部分の肌にまで成分が浸透してしまうため、綿棒など細い道具を使用しましょう。
また、指でピンポイントにシミを塗っても、指には成分が残っていて他の部分に付いてしまう可能性があります。
ハイドロキノンで改善できるシミの種類
- 肝斑(かんぱん)
- 炎症性色素沈着
- 日光性黒子
原因は女性ホルモンのバランスが影響していると言われていて、閉経とともに薄くなったり消えたりするため、60代以上ではほとんど発症しません。
肝斑(かんぱん)
肝斑は30~40代の女性に多く見られるシミで、目の周りを避けて左右対称に現われます。
原因は女性ホルモンのバランスが影響していると言われていて、閉経とともに薄くなったり消えたりするため、60代以上ではほとんど発症しません。
関連記事 ハイドロキノン以外に肝斑を消す治療法については、こちらの記事が参考になります。
肝斑を消す治療法3選|シミと同じケアで消えない理由とは?
炎症性色素沈着
アトピー性皮膚炎や傷、やけどなどが治った後に、茶色っぽく残ってしまうシミが「炎症性色素沈着」です。
肌のターンオーバーが正常であれば数ヶ月で自然に消えていきますが、以下の状態が続けばそのまま数年間も残ってしまう場合があります。
- ターンオーバーが滞っている
- 紫外線を浴びる
- アトピー性皮膚炎など症状が繰り返し起こる
また、シミ取りレーザー後の炎症性色素沈着を防ぐためにも、ハイドロキノンが使われていますよ。
日光性黒子
日光性黒子(にっこうせいこくし)は老人性色素斑とも呼ばれる、紫外線が影響している一般的なシミです。
ハイドロキノンは正しい使い方をしなければ、逆にシミが濃くなったり白斑が現われることもあります。
ハイドロキノンを使う際の注意点
ハイドロキノンは正しい使い方をしなければ、逆にシミが濃くなったり白斑が現われることもあります。
- 紫外線対策をしっかりと行う
- 使わないときは冷蔵庫で保管
- シミが薄くなったら使用を停止する
シミ対策でハイドロキノンを使っているのに、その部分に紫外線が当たると余計にシミが濃くなったり白斑になる可能性があるからです。
紫外線対策をしっかりと行う
シミ対策でハイドロキノンを使っているのに、その部分に紫外線が当たると余計にシミが濃くなったり白斑になる可能性があるからです。


夜にハイドロキノンを塗っていれば、紫外線を気にしなくても大丈夫?




例えハイドロキノンの使用が夜のみだったとしても、その成分は肌に残ったまま。
使い続けている間は塗る時間に関わらず、紫外線対策を怠らないようにしてくださいね。
洗濯を干す10分間、近所のコンビニに行く数分といったほんの少しの外出でも、SPF20~30以上の日焼け止めをしっかりと塗ってから外に出ましょう。
使わないときは冷蔵庫で保管
ハイドロキノンは酸化や変色を起こしやすいため、使わないときは冷蔵庫で保管してください。
- 明るい場所
- 温度が高い
- 長期間の保管
こんな条件で保管をしていると酸化して効果が落ちてしまいます。
また、肌への影響も心配されるので容器の蓋をしっかり閉めて冷蔵庫に保管しましょう。




1ヶ月を目安に使い切って、長期間保管しないように気を付けてくださいね。
シミが薄くなったら使用を停止する
効果が強いためハイドロキノンは長期間の使用には向きません。
シミが薄くなったと感じたら塗るのを止めて、2ヶ月以上は使い続けないようにしてください。
クリニックで処方される場合は患者さんの肌に合わせた濃度のハイドロキノンを、「短期間のみの使用」として処方してくれるので安心ですが、個人輸入などで手に入れたものに関しては自己責任になりますよね?
まとめ
- 夜の洗顔後20~30分後に塗る
- 冷蔵庫で保存して1ヶ月で使い切ること
- 綿棒などを使ってシミ以外の肌には塗らないようにする
- 紫外線対策を怠らない
- シミが薄くなったら使用を中止する
これらの注意事項を守ればハイドロキノンは、シミで悩んでいる女性にとっての強い味方です。
美白化粧品を使っても長年消えなかったシミがある人は、一度使ってみてはいかがでしょうか。
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