毎日洗顔をしっかりしていて、毛穴パックでケアもバッチリ!
それなのに鼻の毛穴が目立ってしまう・・そんな「いちご鼻」には古い角質を剥がす作用があるケミカルピーリングがオススメです。
しかし、肌トラブルを改善するはずのケミカルピーリングが、いちご鼻を悪化させる可能性があるとしたら、施術するのをためらってしまいますよね?
実は、ケミカルピーリングに向いていない人が施術をしても、いちご鼻が改善されるどころか肌のターンオーバーが乱れて肌荒れなど別のトラブルを招く恐れもあります。
では、どのようなケースでいちご鼻が悪化するのか詳しく見ていきましょう。
ケミカルピーリングでいちご鼻が悪化する場合もある
美容皮膚科などで受けられるケミカルピーリングは、ニキビや毛穴のトラブルを改善する施術なので「いちご鼻」にも効果があります。
しかし、中にはケミカルピーリング受けたことによって、さらにいちご鼻を悪化させてしまうケースもあるため注意が必要です。
そこで、ケミカルピーリングを受けた後、いちご鼻が酷くなってしまうケースがどんな時なのか見ていきましょう。
ケミカルピーリングとは
ケミカルピーリングは、酸性の薬剤を皮膚に塗布することで古い角質や汚れを溶かし、遅れがちな肌のターンオーバーを促す施術です。
肌のターンオーバーが滞ることによって起こる、以下のような肌トラブルを改善することが出来ます。
- ニキビ、ニキビ跡
- 毛穴の黒ずみ
- 肌のくすみ
- 小じわ
- シミ
クリニックによってケミカルピーリングに使用される薬剤は、グリコール酸・フルーツ酸・乳酸といったマイルドなものから、刺激の強いトリクロロ酢酸まで様々です。
2週間~1ヶ月に1回のペースで、4~5回ほど施術を繰り返すと効果が実感できます。
過剰にピーリングしすぎて肌が乾燥している
肌のターンオーバーとは、古くなった角質が肌内部で出来た新しい細胞によって押し出され、垢となって剥がれ落ちることです。
ケミカルピーリングでは、この自然に起こるターンオーバーを薬剤によって人工的に早めます。
年齢が高くなるにつれて古い角質が剥がれ落ちるまでに時間がかかるようになり、ケミカルピーリングでターンオーバーを早めることは効果的です。
しかし、最近の洗顔料やクレンジング剤にはピーリング作用のあるものも多く、それらを使っているだけで実はターンオーバーが早まっている可能性があります。
つまり、まだ新しい細胞が成熟しきっていない状態のお肌に知らずにケミカルピーリングをすると、未発達の細胞が剥き出しになり、少しの刺激で肌トラブルを起こしやすくなってしまうのです。
その状態では水分を保持する力も弱く、ピーリング自体も角質を取り除くことでとても乾燥しやすくなります。
そして、肌は乾燥から身を守るために皮脂を過剰に分泌させてしまい、毛穴にはさらに皮脂や汚れが溜まっていちご鼻が悪化することになるという訳です。
肌のターンオーバーが乱れている
ケミカルピーリングでは、古い角質のみに反応してくれる訳ではありません。
正常に肌のターンオーバーが繰り返されている肌にも、同じように角質を剥がしターンオーバーを促進させてしまうため、肌のターンオーバーが周期が著しく乱れてしまいます。
いちご鼻を改善するには、肌のターンオーバーを早めることではなく正常化させることが大切。
ターンオーバーが乱れてしまえば、いちご鼻が悪化してしまうので気を付けなければいけません。
ケミカルピーリングが向いている人とは
ケミカルピーリング自体がいちご鼻を悪化させる訳ではなく、肌質によっては向き不向きがあるため、自分が向いているのか見極めることが肌トラブルを回避する秘訣です。
では、ケミカルピーリングが向いている人とは、一体どんな人でしょうか。
敏感肌ではなくオイリー肌の人
敏感肌の人は酸性の薬剤を塗ることで刺激を受け、炎症など肌トラブルを起こす可能性があります。
また、ケミカルピーリング後はただでさえ肌が乾燥しやすい状態なので、敏感肌の人がケミカルピーリングを受けるとバリア機能が低下して痒みやヒリヒリといった症状が出てしまうでしょう。
逆にオイリー肌は毛穴からの皮脂や汗腺からの汗が多く、常に油膜に覆われているため古くなった角質が厚くなっています。
したがって、余分な皮脂や角質を取り除くことで、オイリー肌の人はケミカルピーリングが向いていると言えるでしょう。
肌荒れを起こしていない人
肌荒れを起こしているままケミカルピーリングをすると、薬剤の刺激によってさらに悪化してしまうことがあります。
肌のターンオーバーが停滞気味だけど、肌荒れは起こしていない人もケミカルピーリングに向いていますよ。
いちご鼻を改善するためには
いちご鼻は毛穴に皮脂や汚れが溜まり、それが排出されずに酸化することで、黒いポツポツとした毛穴が目立ってしまいます。
肌のターンオーバーが正常であれば毛穴に詰まっている皮脂も自然と排出されますが、ターンオーバーが停滞していると毛穴詰まりは悪化してしまいます。
また、逆にターンオーバーが早すぎるのもいちご鼻を悪化させる原因の一つ。
そんないちご鼻を改善するには、まずは肌のターンオーバーを正常化させることから始めましょう。
専門的に治療してもらうなら皮膚科で診てもらうことが一番早く、それと平行してスキンケアを見直すことが大切ですね。
皮膚科にて治療を受ける
皮膚科のいちご鼻治療は、ケミカルピーリングの他にレーザーやイオン導入などがあります。
フラクショナルレーザー・フラクショナルCO2レーザー
レーザーによって、直径0.12㎜と目に見えない程の小さな穴を皮膚に開けることで、強制的にターンオーバーを促進させる治療法。
1回の施術で肌の10~15%ほどが再生し、1~2ヶ月間隔で5~10回受けると効果を実感出来ます。
イオン導入
微弱な電流を肌に流してバリア機能を一時的に弱めて、美容成分を肌の奥まで浸透しやすくする方法。
ケミカルピーリングやフラクショナルレーザーの治療後、古い角質が剥がれた後にすると効果的です。
このような専門的な治療法で「いちご鼻」を改善していくことが出来るので、まずは皮膚科や美容外科で診察してもらいましょう。
洗顔やスキンケア方法を見直す
いちご鼻を改善しようとして、スクラブ入りの洗顔料で頻繁に顔を洗ったり、毛穴パックを使い続けていませんか?
実はこのような過剰な毛穴ケアはいちご鼻を悪化させる可能性が大いにあります。
なぜなら、過剰な洗顔は必要な皮脂までも洗い流して肌が乾燥するので、さらなる皮脂を分泌させてしまい「いちご鼻」が悪化する原因になるからです。
そして毛穴パックは無理に角栓を毛穴から剥がすことによって、色素沈着する恐れがあります。
いちご鼻で悩んでいるなら、まず初めに洗顔方法を見直しましょう。
洗顔方法
①洗顔をする前にホットタオルなどで温めて毛穴を開かせます。
②洗顔料をしっかりと泡立てて優しく洗いましょう。
③ぬるま湯(37~38℃)で洗う時の2~3倍の時間をかけて、洗顔料が肌に残らないようにすすぎます。
洗顔後は化粧水で保水するのはもちろん、乳液やクリームで蓋をしてしっかりと保湿までしてくださいね。
まとめ
ケミカルピーリングなら、毛穴の開きや黒ずみといった毛穴トラブルを改善できます。
いちご鼻もその一つですが、肌の状態によってはピーリングを繰り返すと症状が悪化する可能性もあるので注意が必要です。
肌のターンオーバーが早まっている人や敏感肌・乾燥肌の人は、ケミカルピーリングを受ける前に一度、医師に相談して施術後トラブルが起きないかどうか確認しましょう。
洗顔方法やスキンケアを見直すだけでもいちご鼻が改善するケースもあるので、まずはセルフケアから始めてみるのも良いかもしれませんね。
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