年齢が上がれば顔にくまやたるみが出てくるのは自然なことですが、特に目元は他の場所よりも皮膚が薄いため若くてもたるみが出やすい場所です。
その目の下のたるみをメスを使わずに気軽に解消する方法が、ヒアルロン酸の注入になります。
そして施術前に知っておきたいポイントは、「一体どのくらいの量のヒアルロン酸を注入すればたるみが解消されるか」ということ。
たるみの度合いは人によって違うため、注入する量にも個人差が出てきます。
しかし、たるみを解消したいからといって多くのヒアルロン酸を注入すると、腫れてしまい余計にたるんでいるように見えることもあるので気を付けなければいけません。
だからこそ今回は、目の下に注入するヒアルロン酸の量にスポットを当てて解説していきたいと思います。
目の下へ入れるヒアルロン酸の量は個人差がある
目の下は顔の中でも特に皮膚が薄く、たるみやクマが現れやすい場所です。
ヒアルロン酸で改善させるには、たるみが出ている境目に注入して凹みをなだらかにすることが大切。
この施術では、たるみによって現れる「黒くま」も同時に解消することが出来るため、ヒアルロン酸を注入することで若々しい目元を取り戻せます。
しかし、目の下のたるみは軽度の人もいれば、眼窩脂肪(がんかしぼう)が眼球に圧迫されて大きくたるんでいる人もいるでしょう。
このように個人差があるため、ヒアルロン酸の注入量も症状によって変わってきます。
では、どのようにして決めていくのでしょうか?
ヒアルロン酸注入の目安は0.3~1.0cc
ヒアルロン酸注射で目の下のくまやたるみを解消するには、0.3~1.0ccの注入量が目安になります。
多くのクリニックではヒアルロン酸は1本単位(1cc)で販売されているため、目の下への注入では1本もあれば少し余る程度でしょう。
ただ、年齢も上がり脂肪だけでなく皮膚のたるみが出ている人はヒアルロン酸の注入だけで改善させることが出来ません。
手術が必要になるため、以下の記事を参考にしてください。
施術の説明時に量を決める
施術前には治療をする担当の医師がカウンセリングをしますが、その際に仕上がりの希望を伝えましょう。
イメージを考慮した上で医師が肌の状態を確認して、「どこに注入すれば良いのか」「どのくらいの量を注入するのか」を決定します。
もし、気になることや心配な点がある場合は、施術前のカウンセリングで相談しておきましょう。
目の下へのヒアルロン酸の量が多いと腫れる可能性
ヒアルロン酸注射というとプチ整形のイメージが強く、誰が施術をしても大差が無いと思われがちです。
しかし、目の下のたるみやくまを解消するためのヒアルロン酸注射は、ほうれい線などに注入するよりも遙かに難易度が高くなります。
だからこそ、「どれだけの量を注入すれば自然な仕上がりになるか」というのは医師の技量によって左右されるため、経験の浅い医師では注入量が多すぎてしまうケースもあるでしょう。
そして、注入量が多いと目の下のたるみが解消されるどころか、逆に腫れてしまう可能性もあるのです。
水分を集めて膨張するヒアルロン酸の性質
ヒアルロン酸は1gで6リットルもの水分を保持する力があることは、知っている人も多いでしょう。
その性質上、目の下に注入すると周りにある水分を含んでしまい膨張するため、重くなってしまいます。
すると、重みによって皮膚が引っ張られることで、注入した箇所が腫れているかのように見えてしまうのです。
不慣れな医師は量を調整しない
目の下のたるみやくまを解消するためのヒアルロン酸注射は高度なテクニックが必要で、0.01ml単位で注入する技術力を要します。
経験の浅い医師だと、仕上がりを逆算して適切な場所にどれだけのヒアルロン酸を注入するべきなのか判断することが難しくなるのです。
すると施術中は、目の下のたるみによって凹んだ部分の影が消えるまでヒアルロン酸を注入してしまうことになりかねません。
ただの注射だからと安易に考えず、症例数が多い経験豊富な医師に施術してもらいましょう。
腫れが出たらしばらく冷やす
注射針が毛細血管に触れたことで、内出血による腫れが生じた場合は患部をしばらくの間冷やしておくと、それ以上酷くならずに早く腫れが引きます。
しかし、注入量が多くてヒアルロン酸が水分を含んで膨張しているケースでは、冷やしても症状は特に変わりません。
ヒアルロン酸が体内に吸収されるのを待つか、ヒアルロン酸を分解する「ヒアルロニダーゼ」を注入して元に戻すしかないでしょう。
腫れが引かない場合は受診する
腫れは時間の経過と共に少しずつ引いてはきますが、1週間経ってもズキズキと痛みが続いて赤く腫れているようなら、それは内出血ではなく感染症の可能性があります。
少しでも違和感や不安を感じたときは、早めに施術をしたクリニックを受診しましょう。
目の下へのヒアルロン酸は注入量で値段が決まる
目の下へのヒアルロン酸注射は、1本1ccを購入して施術するといった形をとっているクリニックが多いです。
Theoryクリニック | 64,800円 |
高須クリニック | 100,000円 |
KUMIKO CLINIC | 80,000円 |
水の森美容外科 | ジュビダーム・ウルトラプラス 50,000円 ジュビダーム・ボリューマ 80,000円 施術料金 +6,000円必要 |
湘南美容外科 | 39,800円 |
1本当たりの相場は4万~7万円ほどで、施術の際に余ったヒアルロン酸はその日のうちに破棄するクリニックや、数ヶ月間は保管しておいてくれる所もあります。
また、高須クリニックでは目元の施術で余ったヒアルロン酸を、ほうれい線や目尻のシワなど他の部位に使用してくれるそうです。
中には0.1ml単位で販売しているクリニックもありますが、悪質なケースでは他の患者にも注射器を使い回すといった場合もあるため、できれば1cc単位で購入する方が安心だと言えるでしょう。
まとめ
目の下のくまやたるみは、軽度~中程度の症状ならヒアルロン酸注入でその日のうちに解消することが出来ますが、実は医師の高度なテクニックが必要な施術です。
注入する量が少なければ効果は出ませんし、逆に少しでも量が多いと腫れてしまうこともあります。
プチ整形だから値段が安ければいいと安易に考えず、どこで施術するかは慎重に見極めましょう。
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